SH-05C

docomo PRO series SH-05C：光学3倍ズーム搭載の革新的タッチパネル携帯電話

2011年発売のドコモFOMA端末、SH-05Cは、シャープが開発したdocomo PRO seriesの一つです。本機最大の特徴は、光学3倍ズームに対応した高性能カメラと、画面操作を主とするタッチパネルインターフェースです。

スマートフォンライクな操作性

SH-05Cは、従来の携帯電話とは異なり、物理的なキーボードを排除し、静電式タッチパネルを採用しています。画面上で直感的な操作が可能で、ピンチイン／アウトによる拡大縮小や回転操作もスムーズに行えます。メール作成時の文字サイズ変更も、タッチパネルで簡単に調整できます。待ち受け画面には、よく使うショートカットやウィジェットを配置でき、カスタマイズ性も高く、スマートフォンに近い操作体験を提供しています。ただし、OSはFOMA端末標準のMOAP+(Symbian)です。文字入力は、QWERTY配列と10キー配列の2種類のソフトウェアキーボードから選択できます。物理ボタンは通話ボタンと、ズーム操作用の左右キーのみです。

高性能カメラ：AQUOS SHOT

SH-05Cは、シャープのデジタルカメラブランド「AQUOS SHOT」の技術を結集したカメラを搭載しています。CCDイメージセンサーと画像処理エンジン「ProPix」の性能が大幅に向上し、高画質撮影を実現しています。光学3倍ズームに加え、5倍のデジタルズームも搭載しており、最大15倍の拡大が可能です。レンズは屈曲型を採用し、レンズ部の出っ張りを抑えた薄型デザインとなっています。

カメラ機能のハイライト：

光学3倍ズーム: 高解像度を維持したまま、被写体を拡大して撮影可能。
ベストレンジズーム: 被写体が上半身アップになるよう自動でズーム。
オススメフォト機能: 連続撮影の中から最適な1枚を自動選択。
高速6枚連写: フルハイビジョンサイズで高速連写が可能。
ペットフォーカス機能: ペットにピントを合わせて撮影可能。
ゴルフスイングビデオカメラ機能: スイング動画を同時再生し比較可能。
スローモーション再生: 動画をスローモーションで再生可能。
エフェクト撮影: 魚眼レンズ風、ミニチュア風など、多彩な撮影エフェクト。
フルハイビジョン動画撮影 (1920×1080ドット): 光学3倍ズームにも対応した高画質動画撮影。
顔認識機能: 顔を自動登録し、撮影頻度の高い人を認識。
テレビ出力: 別売ケーブルでテレビへの出力に対応。

その他機能

SH-05Cは、Bluetooth、おサイフケータイ、ワンセグ、GPSなど、多彩な機能を搭載しています。さらに、AQUOSファミリンクにも対応し、他のAQUOS製品との連携が可能です。また、「トリプルくっきりトーク」機能により、ノイズリダクション、エンハンス、エコーキャンセラーによるクリアな通話を実現しています。「音声クイック起動」機能も搭載し、待受画面から音声で機能を呼び出すことができます。ドコモマーケットからのアプリダウンロードにも対応しています。

歴史

2010年11月8日：開発発表
* 2011年1月27日：発売開始

SH-05Cは、当時としては先進的なタッチパネル操作と高性能カメラを搭載した、革新的な携帯電話でした。スマートフォン普及の過渡期において、独自のポジションを確立したモデルと言えるでしょう。

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