SHARPワールドクイズ・カンカンガク学

SHARPワールドクイズ・カンカンガク学の概要

「SHARPワールドクイズ・カンカンガク学」は、1984年4月6日から1985年6月28日まで日本テレビ系列で放送されたクイズ番組です。本番組はシャープがスポンサーとなり、毎週金曜日の22時から22時51分まで放送されました。法律をテーマにしたこの番組は、当時非常に珍しい形式であり、法律に関するクイズを通じて視聴者に新たな知識を提供しました。

番組の特徴

当時の法律に関連するクイズだけでなく、世界に存在するユニークな法律や習慣も取り上げられ、視聴者はさまざまな側面から法律を学ぶことができました。初期は生放送形式で進行され、タレントだけでなく法学部の大学生も出演していた時期がありましたが、後に事前収録に変更され、大学生の出演も終了しました。

番組が進むにつれてフォーマットは変化し、法律からより多様な世界のルールやマナーが中心テーマへとシフトしました。また、解答形式も個人戦からペア対抗に変更され、視聴者の興味を引き続けました。特に、特定の他局の人気番組からの影響や模倣に関する批判も一部存在していました。

番組の出演者とキャスト

番組の司会は桂三枝（後の桂文枝）、木村優子（当時日本テレビのアナウンサー）、松川裕美が担当していました。アシスタントには国丸明子や松永琴が名を連ね、法律の解説は弁護士の円山雅也が務めました。また、レギュラー解答者には多くの芸能人が参戦し、賑わいを見せました。

特に無名だった日髙のり子がレポーターとして過酷なロケを行い、番組の視覚的な魅力を高めました。さらに、独特なスタイルを持つ解答者たちの登場で、視聴者に楽しんでもらえる企画が次々と登場しました。

放送の終了とその後

「SHARPワールドクイズ・カンカンガク学」は、放送を開始してから1年3ヶ月後の1985年に終了しました。放送時間帯には人気のドラマシリーズや他のクイズ番組が存在しており、その競争から大きく引き離されてしまった部分も影響していたかもしれません。番組終了後、シャープの一社提供による長寿番組はしばらくの間途絶えることとなりました。

法律をテーマにしたバラエティ番組は、その後も『バラエティー 生活笑百科』や『ザ・ジャッジ！～得する法律ファイル』など、他の媒体で限られた形で放送され続けていきますが、「カンカンガク学」のようなスタイルは希少です。現在は大学生を解答者に招く形式のクイズ番組も定期的に放送されており、その流れは続いています。

番組に関連する記録と文化的意義

横浜市にある放送ライブラリーには、「カンカンガク学」の初回の放送記録映像が保存されています。これは番組の影響やクイズ番組文化の発展を示す根拠の一つとされています。また、同じく日本テレビで1987年にスタートした『ワールドクイズ ザ・びっくり地球人！』とは特に関連がなく、時代背景や番組の趣旨が異なる点にも注目です。番組のテーマ曲にはサーカスの「スターダストの海」が使用され、その変遷も面白い側面となっています。

このように「SHARPワールドクイズ・カンカンガク学」は、日本のクイズ番組の歴史において特異な存在であり、法律をエンターテインメントの要素と融合させる試みを評価されるべき伝説的な番組です。

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