SHINAGAWA GOOS

SHINAGAWA GOOS（シナガワ グース）とは

SHINAGAWA GOOSは、東京都港区高輪、品川駅高輪口前に位置していた複合商業施設です。もともとホテルパシフィック東京として運営されていた建物をリノベーションし、暫定的な施設として2011年4月29日に開業しました。ホテル、レストラン、宴会場、貸会議室など、多様なテナントが入居していましたが、京急とトヨタ自動車による再開発のため、2021年3月31日に閉館しました。

開業の経緯

SHINAGAWA GOOSは、2010年9月に閉館したホテルパシフィック東京の建物を再利用する形で誕生しました。当初は、大規模な改修を行い、オフィスや貸会議室を中心とした施設として再オープンする予定でしたが、最終的には既存の客室、宴会場、レストランなどの区画を各テナントに賃貸する形式で運営されることになりました。これにより、京急は各テナントから賃料を得ることで、従来のホテル運営方式よりもリスクを軽減することができました。

運営形態

以前のホテルパシフィック東京は、京急の連結子会社であるホテル京急が一棟借り上げで運営していました。この方式では、採算が悪化した場合、京急が最終的な損失を負担する必要がありました。しかし、SHINAGAWA GOOSでは、各テナントが京急に賃料を支払う方式に変更されたため、リスク分散に成功しました。

再開発と閉館

京急とトヨタ自動車は、SHINAGAWA GOOSの跡地を含めたエリアで再開発に着手しました。この再開発プロジェクトは、ホテル、オフィス、商業施設、国際会議場などを誘致する大規模なもので、総予算は1,000億円を超える見込みです。再開発のため、SHINAGAWA GOOSは2021年3月31日をもって閉館しました。

沿革

2010年9月30日：ホテルパシフィック東京が営業を終了し、閉館。
2011年1月20日：ホテルパシフィック東京の宿泊施設フロアが「京急EXイン 品川駅前」として4月29日に開業すると発表。
2011年1月21日：京急EXイン品川駅前の宿泊予約受付開始。
2011年2月22日：複合施設の名称が「SHINAGAWA GOOS」に決定し、4月29日にオープンすると発表。
2011年4月29日：SHINAGAWA GOOSが開業。
2018年10月1日：「京急EXイン品川駅前」が「京急EXホテル品川」にリブランド。
2021年3月31日：SHINAGAWA GOOSが閉館。

主なテナント

SHINAGAWA GOOSには、様々なジャンルのテナントが入居していました。

京急EXイン 品川駅前（後に京急EXホテル品川）
ザ ランドマークスクエア トーキョー（レストラン、結婚式場、宴会場）
ガーデンシティ品川（貸会議室）
東天紅
大志満（加賀料理）
改造社書店
生活彩家
ポポンデッタ with 京急レッドトレインガーデン
タイムズ（駐車場）

まとめ

SHINAGAWA GOOSは、ホテルパシフィック東京の建物を活用した複合商業施設として、品川駅周辺のビジネスや観光を支えてきました。再開発のため閉館しましたが、その歴史は品川の街の変遷を物語る上で重要な一部と言えるでしょう。

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