SHIONOGIレインボーストークス

SHIONOGIレインボーストークスは、兵庫県尼崎市を活動拠点に置く女子ソフトボールチームです。日本の女子ソフトボール最高峰リーグであるJDリーグの西地区に参戦しています。

チームの成り立ちと特徴

チームの設立は1949年。日本リーグが誕生する前から国内女子ソフトボール界で活動し、長い歴史を持つ古豪として知られています。1968年に日本リーグが創設されると同時に加盟しました。2022年からは、新たなトップリーグとして発足したJDリーグの一員としてプレーしています。

チーム名に含まれる「ストークス」は、英語で「コウノトリ」を意味します。コウノトリは兵庫県のシンボル的な鳥であり、古くから幸運をもたらす鳥として親しまれています。また、「レインボー」には、七色に輝く虹のように多様な個性を持つ選手たちが、各地に幸運や希望を届ける存在であってほしいという願いが込められています。このチーム名は、男子プロバスケットボールチームである神戸ストークスの名称とも共通の由来を持っています。

チームの運営は、医薬品メーカーである塩野義製薬株式会社によって支えられています。日々の練習は、大阪府摂津市にある専用グラウンドで行われています。

試合の際には、ベンチ横に特別なユニフォームが飾られています。これは、地元兵庫県出身で、かつてプロ野球・東京ヤクルトスワローズで活躍した坂口智隆氏からチームへ贈られたもので、「やるか、やらんか！」という直筆のサインが記されています。これはチームを鼓舞するシンボルとなっています。

歴史

チームは1949年に「塩野義製薬女子ソフトボール部」として誕生しました。設立間もない1952年には、全日本総合選手権で初めて優勝を果たしています。

1968年に日本リーグが発足すると、その初期からリーグに名を連ねました。特に1975年は輝かしいシーズンとなり、日本リーグで初の頂点に立ち、国体も制覇。さらに全日本総合選手権でも優勝し、ソフトボール界の主要タイトルである3冠を獲得する快挙を達成しました。

その後、チーム名は時代と共に変化を遂げました。1982年に「塩野義製薬杭瀬」、1986年に「シオノギ製薬杭瀬」、1992年に「シオノギ製薬」と改称。2016年には、日本リーグ1部でセカンドネーム登録が導入されたことに伴い、「シオノギ製薬ポポンギャルズ」という愛称が加わりました。

2022年、日本の女子ソフトボールリーグがJDリーグへと再編されると、チームもこれに参画し、リーグ西地区に所属することになりました。この際、チーム名を「シオノギレインボーストークス兵庫」と改めています。2023年には、男子ソフトボールの元日本代表選手であった松田光氏が新たな監督に就任しました。そして、2025年にはチーム名が現在の「SHIONOGIレインボーストークス」へと変更される予定です。

主な成績と歴代選手

日本リーグ時代には、決勝トーナメント方式が導入された1994年以降もリーグ戦で戦績を残し、JDリーグ移行後も西地区で優勝を目指してプレーしています。詳細な成績データは年によって変動しますが、長年にわたり日本のトップリーグで活躍を続けてきました。

チームには、ソフトボール界や他の分野で活躍した選手も在籍していました。例えば、後に女子野球選手として名を馳せ、プロ野球選手・川端慎吾氏の実妹としても知られる川端友紀選手や、女子競輪選手に転身した岩田みゆき選手などが過去に所属していました。現在のチームにも、国内トップレベルで活躍する選手たちが名を連ねています。

SHIONOGIレインボーストークスは、その長い歴史と伝統を受け継ぎながら、コウノトリと虹に託された願いを胸に、JDリーグの舞台で新たな歴史を築き上げています。

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