SING OR DIE

アルバム『SING OR DIE』の詳細

『SING OR DIE』（シング・オア・ダイ）は、DREAMS COME TRUEの9枚目のオリジナルアルバムで、1997年11月15日にリリースされました。このアルバムは、彼らの音楽的な飛躍を示す重要な作品であり、多くの新しい試みが取り入れられています。

アルバムの概要

本作は、前作から約1年7ヶ月を経てリリースされ、これまでプロデューサーとして携わっていたマイク・ピラから離れて制作されました。新たにユッスー・ンドゥールやSIKISHAとのコラボレーションも行われ、さらに幅広い音楽ジャンルに挑戦しています。また、本アルバムは彼らにとって初めてのヴァージン・レコード・アメリカ（東芝EMI）からのリリースとなり、その意味でも特別な作品といえます。

リリース当初はオリコンで100万枚近くに達しませんでしたが、出荷枚数は140万枚にのぼりました。その後、17年後に別バージョンが再販売され、合計でミリオンセラーに達しました。この成功を受けて、DREAMS COME TRUEは米国進出を意識し始め、英語版アルバムの制作にも力を注ぐことになります。

特徴と収録曲

アルバムには、12曲の楽曲が収録されており、各々が異なるテーマやメッセージを持っています。開幕曲「SING OR DIE〜opening theme〜」は前作の「LOVE LOVE LOVE」のフレーズを使用し、聴き手を引き込みます。その他にも、「愛するこころ」、「あはは」、「PEACE!」、「月光」といった楽曲が並び、リスナーを楽しませる多様さがあります。

特に「PEACE!」は前作のシングルの21番として多くのファンに親しまれ、アートワークがシングル版とは異なる点が特徴的です。さらに、ラストトラック「月光」終了後に38秒間の無音を挟み、続いて「PEACE!」のWORLDWIDE VERSIONが流れる仕掛けもあります。

このアルバムに伴い行われた『LIVE! D.C.T. 1998 SING OR DIE』というライブも大きな反響を呼び、アメリカでも同様のツアーが実施されました。

英語版と限定盤

『SING OR DIE』は1998年7月16日に英語版『SING OR DIE -WORLDWIDE VERSION-』としてもリリースされました。このバージョンでは全ての曲が「MIWA」や「MIWA, KING MASA」の名義で表記されており、初の本格的なアメリカ進出を示しています。一部のボーナストラックは日本限定で収録されていますが、アメリカ版には未収録です。この英語版のリリースは、彼らの海外展開において重要な役割を果たしました。

また、2002年3月29日には限定盤『SING OR DIE 2002:monkey girl odyssey tour special edition』が登場し、ボーナストラックとして「愛するこころ“pp-mix”live version」が収録されています。オリジナル盤のシークレットトラックは含まれていないものの、新たな視点を提供する内容です。

まとめ

『SING OR DIE』は、DREAMS COME TRUEの音楽的な成長や挑戦を示す重要なアルバムです。新しいスタイルの導入や国際的な展開を反映したこの作品は、彼らのキャリアの中でも特に記念すべき作品として、多くのファンに支持され続けています。また、英語版や限定盤といった様々な形でもリリースされていることで、より広く彼らの音楽に触れる機会が提供されています。

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