SINGLES B-side BEST

德永英明の10枚目のベスト・アルバム『SINGLES B-side BEST』は、2008年8月13日にユニバーサルシグマから発売されました。

このアルバムは、德永英明のシングルB面曲のみで構成された初のベスト・アルバムです。全曲デジタルリマスターが施されており、同時発売された『SINGLES BEST』と対になる作品として企画されました。本作は「アナザー・ベスト・アルバム」と銘打たれており、通常のベストアルバムとは異なる選曲が特徴です。

しかし、今作に初収録となった楽曲（バージョン）は8曲にとどまり、リミックス・バージョンやライブ・バージョンを除いても、まだアルバムに収録されていない楽曲が多数存在します。今回はあえてB面にこだわって選曲されたB面集という点が、このアルバムの大きな特徴と言えるでしょう。

プロモーションにおいては、『SINGLES BEST』がCMやポスターで大きく告知されたのに対し、本作の告知スペースは比較的少ないものでした。『SINGLES BEST』には初回生産限定盤が3形態用意されたのに対し、本作は通常盤1形態のみの発売となっています。この点からも、B面集というコンセプトの特殊性が伺えます。

配信版については、かつて德永英明が在籍していたキングレコードとの権利関係をクリアできなかったため、CDに収録されているキングレコードから発売された楽曲が除外されています。配信版は『SINGLES B-side BEST (25 TRACKS VERSION)』というタイトルで、CDとは異なるジャケットでリリースされました。

収録曲はすべて德永英明自身が作曲を手がけています。B面に隠れた名曲たちを、新たな形で楽しめるアルバムとなっています。

『SINGLES BEST』と合わせて聴くことで、德永英明の音楽の幅広さをより深く理解できるでしょう。特に、これまでB面曲に触れる機会が少なかったファンにとっては、新たな発見があるかもしれません。こだわりの選曲で構成された、まさに「アナザー・ベスト・アルバム」と呼ぶにふさわしい作品です。

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