SMAP 012 VIVA AMIGOS!

SMAPの11作目のオリジナル・アルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』は、1998年6月18日にビクターエンタテインメントからリリースされました。

このアルバムは、SMAPのデビューからディレクターとして関わってきた鎌田俊哉と野澤孝智がプロデュースを手掛ける最後の作品となりました。彼らは『Cool』以来、SMAPのサウンドを支え続けてきましたが、本作を最後にチームを離れることとなりました。また、その他の制作陣も次作から大幅に変更されたため、デビュー・アルバム以来のスタッフによる最後のオリジナル・アルバムという位置づけになります。

『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』では、これまで同様に世界の第一線で活躍する海外のトップミュージシャンが多数起用されています。しかし、この路線も本作で一旦区切りを迎えることとなりました。サウンド面でも、SMAPの音楽性の幅広さを示す意欲的な作品と言えるでしょう。

アルバムには、インストゥルメンタル曲「Theme of 012」から始まり、シングル曲「Peace!」のアルバムバージョンが収録されています。また、樋口了一が作詞・作曲を手掛けた「Possession Possession」、相田毅作詞、岩田雅之作曲・編曲の「Duo」など、バラエティ豊かな楽曲が並びます。

さらに、フジテレビ系月9ドラマ「ブラザーズ」のテーマソングとして大ヒットした28thシングル「たいせつ」や、木村拓哉と香取慎吾によるユニット曲「ひと駅歩こう」、そしてスガシカオ作詞、川村結花作曲による国民的ヒット曲「夜空ノムコウ」も収録されています。「夜空ノムコウ」は、フジテレビ系「SMAP×SMAP」のテーマソングとしても親しまれました。

その他、樋口了一が手掛け、シュガー・ベイブを意識したコーラスが印象的な「言えばよかった」、スガシカオが作詞・作曲した「夜空ノムコウ」のカップリング曲「リンゴジュース」のアルバムバージョン、草彅剛と香取慎吾によるユニット曲「Trouble」、そして「IT'S COOL」、「世界は僕の足の下」といった楽曲が収録されています。

アルバム全体を通して、SMAPの多彩な音楽性と、彼らが常に新しいサウンドに挑戦する姿勢が感じられます。デビュー以来の制作陣との最後の作品として、また、海外のトップミュージシャンとのコラボレーションの集大成として、『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』はSMAPの歴史において重要なアルバムの一つと言えるでしょう。

収録曲
1. Theme of 012（inst.）
2. Peace!
3. Possession Possession
4. Duo
5. たいせつ
6. ひと駅歩こう - 木村拓哉・香取慎吾
7. 夜空ノムコウ
8. 言えばよかった
9. リンゴジュース
10. Trouble - 草彅剛・香取慎吾
11. IT'S COOL
12. 世界は僕の足の下

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