樋口了一

樋口了一（ひぐち りょういち）

樋口了一は、1964年2月2日生まれの日本のシンガーソングライターであり、様々なジャンルの音楽を提供している功績で知られています。彼は、熊本県出身で、熊本県立済々黌高等学校を卒業し、その後、立教大学に入学。大学時代からはブラックミュージックのバンドで活動を開始し、その音楽的キャリアを育んできました。

音楽キャリアの発展

樋口は1993年にメジャーデビューを果たし、エフエム北海道（Air-G'）のディレクターであり、フォークグループ「手風琴」のメンバーでもある藤井要一の支援を受けながら、音楽シーンへと進出しました。特に、北海道テレビ（HTB）の人気番組「水曜どうでしょう」のテーマソングとして知られる「1/6の夢旅人」は、多くの人々に彼の名を広める要因となりました。

さらに、この楽曲はその後も「1/6の夢旅人2002」や「1/6の夢旅人/二度目のありがとう」といったバージョンが制作され、樋口の作曲センスが光る名曲となりました。2009年には「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」が日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、彼の音楽が高く評価された瞬間でした。

多彩な楽曲提供

シンガーソングライターとしての活動だけでなく、樋口は多くのアーティストへ楽曲を提供しています。SMAP、TOKIO、沢田研二、郷ひろみ、中島美嘉といった著名なアーティストへ曲を提供し、それぞれのスタイルに合わせた楽曲を作成しています。また、演劇集団キャラメルボックスなどの舞台にも楽曲を提供するなど、幅広い活動を展開しています。

健康問題と活動の変化

2007年からは右手の不自由を感じ始め、2008年には声の出しづらさを経験するようになりました。最終的に2009年にはパーキンソン病と診断され、2012年には自身の病気についてメディアで公表しました。この頃からは活動拠点を故郷の熊本市に移し、音楽活動を続けています。樋口は、その障害を克服しながらも、「ポストマンライブ」と称して、各地で応募制のミニライブを開催し続けています。

エンドレスライスの結成

2011年にはシンガーソングライターの村上ゆきとユニット「エンドレスライス」を結成し、新たな音楽の創作を行っています。このユニットでは、オリジナル曲を制作し、ライブ活動も行っています。特に2014年の24時間テレビに出演した際は、パーキンソン病を抱える中で弾き語りに挑戦し、多くの視聴者に感動を与えました。

最近の活動

2023年には映画「いまダンスをするのは誰だ？」で主演を務め、その主題歌も手掛けています。樋口の多彩な活動は、音楽だけではなく、演技方面にも広がり、今後の展開が期待されています。これからも彼の音楽が多くの人々に愛され続けることでしょう。

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