SOLID BOND

SOLID BOND：福岡から羽ばたいたロックバンドの軌跡

SOLID BONDは、1990年代に活躍した日本のロックバンドである。メンバー全員が福岡県出身ということもあり、結成当初は地元福岡を中心に精力的に活動を行っていた。

彼らの転機となったのは、1990年5月、TBS系列で放送されていた人気音楽番組『三宅裕司のいかすバンド天国』（通称イカ天）への出演である。数多くのバンドがしのぎを削る中、SOLID BONDは見事チャレンジャーに選ばれた。しかし、当時のイカ天キングであるLITTLE CREATURESに敗れ、グランドイカ天キングの座を逃した。

しかし、ここで彼らの物語は終わらなかった。番組側から「このまま終わらせるのはもったいない」という評価を受け、マルコシアス・バンプと同様の仮イカ天キング推薦により、翌週も出演することとなった。そして、見事チャレンジャーを破り、20代目グランドイカ天キングに輝いた。

しかし、この栄光は長くは続かなかった。翌週にはメジャーデビューが決まり、プロバンドはイカ天に出場できないというルールにより、自らグランドイカ天キングの座を辞退するという潔い決断を下した。後にメンバーの若藤和典氏が自身のブログで明かしているように、この展開は事前に番組側から伝えられていたものであり、辞退勧告を受けての行動だったとされている。

1991年5月22日、Sony Recordsよりアルバム『SOLID BOND』でメジャーデビューを果たす。その後もシングル『TOKYO』、『HELLO HELLO HELLO』などをリリースし、精力的に活動を続ける。

しかし、1994年以降はSOLID BONDとしての公式な活動は確認されておらず、事実上活動休止状態となった。しかし、2000年以降は、不定期ながらも再結成、再活動を行い、現在も地元福岡を中心に活動を続けている。

メンバーは、ボーカルとギターを担当する波多江光浩氏、ベースの若藤和典氏、ギターの小川哲弘氏、そしてドラムスの三島貴広氏の4名で構成されている。現在も、それぞれの活動を続けながら、SOLID BONDとしての活動を両立させている。

彼らのディスコグラフィーは、メジャーデビューアルバム『SOLID BOND』を始め、数々のシングル、アルバムをリリースしている。『MADMEN’S BLUES』は、コンピレーションアルバム『いか天 ザ・50』Vol.3にも収録され、イカ天での活躍が彼らの音楽キャリアに大きな影響を与えたことを示している。

数々の楽曲が収録された彼らのアルバムは、幅広い音楽ファンを魅了し、独特の音楽性と高い演奏力で高く評価されている。 彼らの楽曲は、時代を超えて聴き継がれる名曲として、多くのリスナーに愛され続けている。

SOLID BONDの音楽は、その時代背景やメンバーの人間性を反映しており、聴く者の心に深く響くものとなっている。彼らが歩んできた道のりは、音楽への情熱と揺るぎない信念の証であり、これからも彼らの音楽は多くの人々に感動と勇気を与え続けるだろう。

彼らの活動は、福岡の音楽シーンに大きな足跡を残し、日本のロック史に一ページを刻んだと言えるだろう。今後の活動にも期待したい。

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