SOUND ARENA

SOUND ARENA

『SOUND ARENA』は、1992年4月15日から同年9月23日までの期間、フジテレビ系列で生放送されていた音楽番組です。この番組は、毎週水曜日の21時から21時54分までの約1時間にわたり、視聴者に生の音楽を届けていました。最終回は、特別編として2時間放送されました。

番組の概要

1992年にフジテレビが『夜のヒットスタジオSUPER』以来1年半ぶりにプライムタイムに歌謡番組を復活させました。司会は、音楽番組『G-STAGE』での経験を持つ徳光和夫、堺正章、そして田代まさしの3人が務めました。

この番組は、毎回6組から9組のアーティストが出演し、ファンを楽しませる多彩なパフォーマンスが繰り広げられました。特に注目すべきは、「THE SPECIAL」と呼ばれるコーナーで、ここでは2〜3組の大物アーティストが名曲の競演を行いました。このような工夫により、視聴者はスタジオだけでなく、各地からの中継も楽しむことができました。

出演者と司会者

当番組は、徳光和夫、堺正章、田代まさしの三人が司会を担当しました。徳光と堺は以前から共演しており、互いに信頼関係を築いていました。また、田代は「エピソード」のコーナーでも出演し、ラッツ&スターのメンバーとして懐かしいパフォーマンスも披露しました。

番組コーナー

「THE SPECIAL」はこの番組のハイライトであり、毎回異なるテーマのもとで大物アーティストが出演し、視聴者を魅了しました。時には徳光と堺、堺と田代、徳光単独など、進行方式も変化しました。

また、視聴者プレゼントコーナーでは、地域ごとにルーレットが行われ、当選者には旅行券が贈られました。これは、過去の『夜のヒットスタジオ』のプレゼント方式を踏襲したものですが、選出方法に工夫が加わっていました。

主なエピソード

1992年の放送の中で、特に記憶に残る出来事がいくつかありました。4月29日には、急逝した尾崎豊への追悼企画が急遽放送され、彼の名曲が振り返られました。また、5月13日にはアイドルグループCoCoのメンバーが脱退発表を行い、涙ながらに歌を披露しました。

さらに、7月15日には鈴木雅之率いるラッツ&スターが5年ぶりに登場し、名曲をメドレー形式で楽しませました。そして、9月9日にはZARDが出演し、坂井泉水とのトークが話題を呼びました。

最終回の9月23日には2時間の特番が組まれ、さまざまなアーティストが登場しましたが、一部発言に対して視聴者からの苦情も寄せられました。

まとめ

『SOUND ARENA』は、その放送期間中に多くの音楽ファンに愛される番組でした。アーティストのパフォーマンスを生で楽しめるだけでなく、視聴者参加型のコーナーによって、より多くの人々とのつながりを築くことができました。番組終了後は『MJ -MUSIC JOURNAL-』が後継番組として放送され、音楽愛好者たちの心に残る名番組となりました。

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