SOV38

Xperia XZ2 Premium SOV38

Xperia XZ2 Premium SOV38は、ソニーモバイルコミュニケーションズが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話のauブランドから発売されたスマートフォンです。このモデルは、auの4G LTE、au VoLTE、au 4G LTE CA、WiMAX2+といった通信規格に対応しています。

概要

2018年8月10日に、XperiaブランドのPremiumシリーズとして初めてauから発売されました。au直営店とオンラインショップでの販売価格は10万8000円でした。

デザインの特徴

外観は、Xperia XZ2やXZ2 compactと同様に、アンビエントフローデザインを採用しており、背面が緩やかに湾曲しています。これにより、手に持った際のフィット感を向上させています。また、従来のXperiaシリーズでは電源ボタンに統合されていた指紋認証センサーは、背面の中心部に移動しました。背面は鏡面仕上げで、高級感のあるデザインとなっています。

カメラ機能

Xperiaシリーズとして初めてデュアルカメラシステムを搭載しました。ソニー内部のカメラ部門と共同で開発されたこのシステムは、カラーセンサーとモノクロセンサーの2つのセンサーを使用します。モノクロセンサーは、カラーセンサーよりも多くの光を取り込むことができ、低照度環境での撮影に強みを発揮します。画像処理には「AUBE」プロセッサが用いられ、2つのセンサーからのデータを合成して、世界最高の静止画ISO51200、動画ISO12800を実現しています。また、世界で初めて4K HDR動画の撮影と再生に対応したスマートフォンとしても注目されました。

ディスプレイ

Xperia Z5 Premium、XZ Premiumに続き、本機もSID規格に基づいた4Kディスプレイを採用しています。他の同世代のフラッグシップモデルが縦長のアスペクト比（18:9）を採用する中で、このモデルは16:9のアスペクト比を維持しています。これは、開発者が視聴体験を重視した結果であり、動画コンテンツで標準的な16:9を維持したとのことです。HDR表示に対応するとともに、非HDRコンテンツをHDR相当に変換する機能も搭載しています。

オーディオ

従来モデルとは異なり、3.5mmイヤホンジャックは廃止されました。代わりに、ソニーモバイルUSB Type-C™-3.5φ変換ケーブル01（TVアンテナ機能付き）が同梱されています。フロントステレオスピーカーは引き続き搭載され、音量が向上しています。また、イコライザーやソニーの他の音響機器にも採用されているS-Force Front Surround機能も搭載されています。さらに、ダイナミックバイブレーション機能も搭載され、コンテンツの重低音に合わせて本体が振動し、没入感を高めています。

評価

Xperia XZ2 Premiumは、その性能と特徴により注目を集めましたが、236gという重量や、背面の丸みが滑りやすい点、中央に配置された指紋認証センサーはユーザーから不評でした。これらの特徴はXZ2シリーズ全体に共通しており、2018年のXperiaブランドの収益は大幅に落ち込む結果となりました。

脚注

参考文献

関連項目

SO-04K - NTTドコモ向けの兄弟機種。
ソニーモバイルコミュニケーションズ
XZ Premium - 先代機種。
SOV40 - 後継機種。
SOV39 - 本機種の下位モデルであるXZ2の後継機種で、本機種の半年後に発売。

外部リンク

Xperia（エクスペリア） XZ2 Premium(プレミアム) au SOV38

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