SP 八剱貴志

SP 八剱貴志

『SP 八剱貴志』は、2015年8月31日午後9時から午後10時54分まで、TBSの「月曜ゴールデン」枠で放送されたテレビドラマです。この作品は、警視庁警備部警護課に属するSP（セキュリティーポリス）八剱貴志の過去と現在を描いたストーリーになっています。

あらすじ

物語は、4年前のレセプションでの悲劇から始まります。その日、八剱貴志は都知事・吉峰佐和子の命を狙った犯人の狙撃から彼女を守る任務に就いていました。しかし、その結果、流れ弾によって佐和子の愛娘が命を落とすという痛ましい事故が発生します。この出来事は八剱に深いトラウマを残し、彼はSPを辞職し、その後は警視庁の遺失物センターで窓口係として働くことになります。

4年が過ぎ、吉峰佐和子は再選を果たし、公約の一環として新都庁建設計画の凍結を宣言します。しかし、この決定に対して激しい抗議運動が起き、その中で佐和子の秘書が狙撃される事件が発生。再び八剱はSPとして復帰し、佐和子を守ることになります。

以降、八剱は佐和子の行動と連動する形で発生する一連の事件と向き合い、彼女を守り抜くことができるのか、その葛藤が物語の大きな軸となります。

キャスト

• - 八剱貴志（警視庁警備部警護課・警部）：舘ひろし
• - 吉峰佐和子（東京都知事）：萬田久子
• - 里見祐一（都知事秘書・第1被害者）：前川泰之
• - 横尾昭一（警視庁警備部警護課・警視）：中西良太
• - 本郷毅（警視庁捜査1課・警部）：大杉漣
• - 仙堂繁之（八剱のかつての部下）：岡田浩暉
• - 佐竹透（警視庁警備部警護課）：金児憲史
• - 伊達明日香（警官）：永池南津子
• - 三浦哲史（警察官）：池田努
• - 田崎雄吾（元東京都知事）：寺田農
• - 吉峰希望（吉峰佐和子の娘）：木村心結

スタッフ

• - 脚本：武井彩
• - 監督：村田忍
• - プロデューサー：山田大作、竹中美保
• - 製作：オスカープロモーション、TBS

物議を醸したシーン

作品中に登場したある政治家が「ブルーリボンバッジ」を身につけて逮捕されるシーンが、視聴者間で大きな議論を呼びました。このバッジは北朝鮮による日本人拉致問題のシンボルとして位置づけられていますが、その反面、悪役がこのシンボルを持つことで印象操作を狙ったかのように受け取られる可能性があると言われました。この件について、放送局のTBSと製作会社のオスカープロモーションは、公式サイトでお詫びを発表し、意図せず家族や支援者の気持ちを傷つけたことに謝罪しました。

このように『SP 八剱貴志』は、緊迫感のあるストーリー展開と、複雑な人間関係を描写しながら、警備の最前線での葛藤を描いています。観る者を引き込む展開に加えて、社会問題にも触れた深みのある作品となっています。

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