SPACE ANGEL 2001円宇宙の旅

SPACE ANGEL 2001円 宇宙の旅

2000年4月2日から同年6月25日にかけて、日本テレビおよびCS★日テレにて全13話が放送されたテレビドラマシリーズ。SFコメディのジャンルに属し、当時のジャニーズJr.に所属していた長谷川純、加藤成亮（現：加藤シゲアキ）、東新良和らが主演を務めました。

概要

物語の出発点は、遊園地に遊びに来ていた少年たちが、ひょんなことから宇宙船に乗り込んでしまうという非日常的な出来事です。彼らは予期せぬ宇宙空間での旅を強いられ、様々な困難や試練に直面しながら、人間的にたくましく成長していく姿が描かれます。作中に登場する宇宙人は、一見すると中に人が入っているかのような着ぐるみ然とした姿をしていますが、これは彼らが地球環境に合わせて着用している宇宙服であり、その内側には異なる本来の姿があるという設定が採用されています。この、ある種のチープさを意図的に逆手に取ったような演出は、作品に独特のユーモラスな味わいを与えていました。

しかしながら、本作の平均視聴率はプロデューサーの一人である原田泉氏によると4.78%と低迷しました。その結果、当初の予定よりも早く放送が終了し、打ち切りという形になったことが明かされています。

ストーリー

宇宙から地球へと飛来したアジャ星人は、彼らのエネルギー源であるヘリウムガスを求めていました。そのアジャ星人の宇宙船に、運悪く（あるいは運命的に）乗り合わせてしまったのが、主人公格の少年たちであるヒロシ（長谷川純）、ケンジ（東新良和）、マサル（加藤成亮）と、紅一点のミカ（北浦実千枝）の4人です。物語は、エネルギー探しの使命を帯びたアジャ星人たちの運命と、予期せぬ宇宙旅行に巻き込まれた少年少女たちが無事に地球へ帰還できるのか、という二つの軸を中心に展開されていきます。

特徴的な設定

本作の大きな特徴の一つは、宇宙人のビジュアルに関する設定です。SF作品でありながら、宇宙人が明らかな「着ぐるみ」のように見えるデザインは、制作側の意図によるものであり、それが単なる予算的な都合だけでなく、物語上の設定（宇宙服であること）と結びつくことで、一種のコメディ要素や独特のシュールさを生み出していました。この点は、作品の評価において賛否が分かれる可能性がありつつも、他のSF作品とは一線を画す個性となっていました。

スタッフ

本作の制作には、以下のスタッフが携わりました。

プロデューサー：伊藤響、猪股隆一、原田泉（ROBOT）
脚本：倉森勝利、原田泉
演出（監督）：石毛浩介、猪股隆一
助監督：東條政利、斉藤豊
* 制作協力：ROBOT

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