SPACE BOY

ユーロビートを代表するミュージシャン、デイブ・ロジャースが手掛けた楽曲「SPACE BOY（スペース・ボーイ）」は、1998年にイタリアのユーロビートレーベルA-BEAT Cより発表されました。

この楽曲は、ヴォーカルも担当するデイブ・ロジャース自身がプロデュースを手掛けており、彼の個性が光る作品です。日本のユーロビートシーンで広く知られる人気コンピレーションシリーズ『SUPER EUROBEAT』のVOL.87に初収録され、日本のリスナーに紹介されました。

『SUPER EUROBEAT』シリーズにおいて、「SPACE BOY」は長年にわたり高い人気を保ち続けています。シリーズ企画として実施されるリクエストカウントダウンでは、度々上位にランクインしており、多くのリスナーから支持されていることがうかがえます。

2009年には、『SUPER EUROBEAT VOL.193』に、リメイクバージョンである「GRAND MIX」が収録されました。このリメイク版の制作には、ギタリストのラファエル・モレイラ（Rafael Moreira）やピアニストのマイク・ガーソン（Mike Garson）が参加し、新たなサウンドで楽曲が再構築されています。

「SPACE BOY」は、その疾走感あふれるサウンドとキャッチーなメロディにより、人気アニメシリーズ「頭文字D」を象徴する楽曲の一つとして広く認識されています。アニメシリーズのFirst Stage第1話「究極のとうふ屋ドリフト」において、劇中BGMとして初めて使用されました。この初期の重要なシーンでの起用が視聴者に強い印象を残し、多くのファンにとって「頭文字D」を代表する楽曲の一つとしての地位を確立しました。

アニメのサウンドトラックとしても、本楽曲は重要な存在です。公式コンピレーションアルバム『SUPER EUROBEAT presents InitialD D Selection』には、オリジナルのバージョンに加え、より長いExtended版が収録されています。

「頭文字D」の人気はアニメだけでなく、ゲームの世界にも波及しました。アーケードゲーム「頭文字D ARCADE STAGE」シリーズやPlayStation 2用ソフト「頭文字D Special Stage」では、レース中のBGMとして採用され、ゲームプレイの臨場感を高めました。特に「Special Stage」では、オリジナルサウンドトラックにも収録され、ゲームとの結びつきを深めています。

このように、「SPACE BOY」はデイブ・ロジャースのユーロビート楽曲として、『SUPER EUROBEAT』シリーズでの確固たる人気に加え、アニメやゲームとの連携を通じて、ユーロビートファンのみならず幅広い層にその名を知らしめた、影響力のある楽曲です。

関連項目

SUPER EUROBEAT
SUPER EUROBEAT presents InitialD D Selection
* 頭文字D

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