SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK

『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND 〜The Endless Odyssey〜』

概要

『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND 〜The Endless Odyssey〜』は、日本のSFアニメ作品で、宇宙海賊ハーロックの新たな冒険を描いた続編です。この作品は、1978年に放送された『宇宙海賊キャプテンハーロック』の後日談として位置づけられており、2003年10月から12月にかけて全13話が日本テレビで放送されました。最初はOVAとしてDVDが販売され、その後にテレビ放送が行われるという特殊な形態をとっています。

作品の背景

本作は、オリジナルのストーリーを基にしており、松本零士の原作漫画ではなく、新たに作られた物語です。監督は、以前のアニメ版『キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』で知られるりんたろうが担当。アニメ制作は東映動画からマッドハウスに変更され、視覚的な表現が進化しました。製作過程には、松本による設定の修正や、クレームに伴う放送延期が影響するなど、さまざまな要素が絡んでいます。

ストーリー

物語は、ハーロックと彼の仲間がマゾーンとの戦いの後、地球を去った後の様子から始まります。彼らはそれぞれの道を歩むことになり、元乗組員の有紀螢は独自の宇宙海賊団を結成、宇宙保安局との対立を続けます。さらに、舞台は地球の遥か彼方にある植民惑星K-12、通称「はきだめの星」で、荒廃した管理社会の中で生きる青年、台羽正に焦点を当てます。

物語は、正が「ヌー」と名乗る亡者たちと出会い、残虐行為の犠牲となる父を見て、ハーロックに救われることで動き出します。ハーロックから「真の漢になるには俺の艦に乗れ」と告げられた正は、アルカディア号の乗組員として仲間たちと共に冒険の旅に踏み出します。

キャラクター

この作品にはハーロックをはじめとする40人以上の個性豊かなキャラクターが登場します。

• - ハーロック: 声は山寺宏一。マゾーンとの戦いで地球を救った海賊で、真の英雄。
• - 台羽正: 声は関智一。父を失い、ハーロックと共に成長していく青年。
• - 有紀螢: 声は佐久間レイ。ハーロックの捜索と腐敗した社会への反抗を続ける宇宙海賊の首領。
• - ドクターゼロ: 声は野沢那智。アルカディア号の船医で酒好き。
• - ミーメ: 声は皆口裕子。アルカディア号の情報処理担当で、ハーロックに忠誠を誓っています。
• - ヤッタラン: 声は龍田直樹。アルカディア号の副長で、監獄惑星での囚人たちをまとめていました。

設定

本作は、前作とは異なる設定が多数存在しています。具体的には、地球の描写は荒廃し、未熟な人類の姿が描かれています。さらに、登場人物の過去や背景も新たに設定されており、物語の筋書きにさらなる深みを与えています。特に、台羽正と彼の父台羽博士の関係は、松本作品における「成長前の若者像」を象徴しています。

結論

『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND 〜The Endless Odyssey〜』は、ハーロックというキャラクターが新たな仲間たちと共に冒険を繰り広げる感動的な物語であり、過去の作品に対するリスペクトを持ちながらも新しい視点を提供する重要な作品です。視覚的にも情感的にも魅力的な本作は、ファンにとって必見の作品と言えるでしょう。

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