SS-77機関銃

SS-77機関銃：南アフリカ共和国生まれの汎用機関銃

SS-77機関銃は、南アフリカ共和国のヴェクターアームズ社が開発した汎用機関銃です。1970年代、南アフリカ共和国はアパルトヘイト政策により国際的な武器禁輸措置を受け、自国での兵器設計・製造が不可欠となりました。そこで、ベルギーのFN MAG 機関銃を代替する汎用機関銃として、1977年にSS-77機関銃が誕生しました。

開発の背景

当時の南アフリカ共和国は、国際的な孤立の中で、自国の防衛力を維持・強化する必要に迫られていました。そのため、SS-77機関銃の開発は、国産兵器開発の重要な一環として位置づけられました。

各派生型

SS-77機関銃には、様々な派生型が存在します。

SS-77: 7.62mm NATO弾を使用する基本モデルです。
SS-77 コンパクト: 近接戦闘を想定して改修されたモデルです。ストックが伸縮式に変更され、二脚の代わりにフォアグリップが装備されています。また、ピカティニー・レールが追加され、各種アクセサリーの装着が可能になっています。全長は1,080mm（短縮時1,020mm）、重量は9.3kgです。
ミニ SS: 5.56x45mm NATO弾を使用する小型モデルです。二脚が装備されており、全長は1,000mm、銃身長は515mm、重量は8.26kgです。SS-77をミニ SSに改修するためのキットも製造されました。

使用国

SS-77機関銃は、以下の国で使用されています。

クウェート
ルーマニア
南アフリカ共和国
マレーシア

性能と特徴

SS-77機関銃は、汎用機関銃として様々な用途に使用できるように設計されています。堅牢な構造で信頼性が高く、多様な環境下での使用が可能です。また、派生型も存在し、それぞれの用途に特化した性能を発揮します。

参考文献

デネル・ランド・システム社公式サイト
Modern Firearms