SUNSET HILLS

『SUNSET HILLS』（サンセット・ヒルズ）は、日本のロックミュージシャン、柳ジョージが1999年1月21日にリリースした15枚目のオリジナル・アルバムです。デビュー30周年を記念した作品であり、彼の音楽キャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。

アルバムの背景

柳ジョージは1969年に「柳ジョージ＆プリズナーズ」でデビューし、その後「柳ジョージ＆レイニーウッド」を結成。数々のヒット曲を生み出し、日本のロックシーンを牽引してきました。本作は、1996年の『BURNING』以来、約3年ぶりのオリジナル・アルバムであり、ユニバーサルビクターから日本クラウンのPANAMレーベルへ移籍後、初のアルバムとなります。キャッチコピーは「デビュー30周年を迎え、Rock魂の叫びは、今なお、限りない力強さと優しさ、そして、計り知れないエネルギーに満ち溢れている。」と、彼の音楽に対する情熱とエネルギーを表現しています。

収録曲について

アルバムには、先行シングル「Always」（アサヒスーパードライ '98 CMソング）を含む全12曲が収録されています。

SHAKE IT UP：アルバムのオープニングを飾る、勢いのあるロックナンバー。
Blues For Lovers：柳ジョージの真骨頂とも言える、ブルージーなバラード。
Sunset Hills：アルバムタイトルにもなっている楽曲。1999年3月25日にはリミックスが施されシングルカットされました。（テレビ東京系『徳光和夫の情報スピリッツ・夫婦の肖像』テーマ曲）
ever&Never：アルバムと同時発売されたシングル。
Walk With Me
Always：先行シングル。アサヒスーパードライ '98 CMソング。
One：シングル「ever&Never」のカップリング曲。
The Shadow Of Time：シングル「Always」のカップリング曲。
Go for “The Dream”：シングル「SUNSET HILLS/Go for “The Dream”」の2曲目。テレビ朝日系プロ野球中継テーマ曲
Lazy Moon
* Money

批評

CDジャーナルは、「ギターも泣きのフレーズ連発しすぎ」と指摘しつつも、「ビールのCMでおなじみの『Always』をはじめ、歌謡ブルース・ロックとして完成の域に」と評価しています。柳ジョージの音楽性を特徴づけるブルースとロックの融合が、本作でも高く評価されていることがわかります。

まとめ

『SUNSET HILLS』は、柳ジョージの30年にわたる音楽活動の集大成とも言える作品です。彼のルーツであるブルースを基調に、ロック、歌謡曲など、様々な音楽要素が融合したサウンドは、多くの音楽ファンを魅了しました。デビュー30周年という節目にリリースされた本作は、彼の変わらぬ音楽への情熱と、新たな挑戦を感じさせる作品と言えるでしょう。

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