SUPER SPEED E.P

MASTERLINK「SUPER SPEED E.P」：疾走感と革新が融合した意欲作

「SUPER SPEED E.P」は、日本の音楽ユニットMASTERLINKがリリースした2枚目のシングルです。表題曲「SUPER SPEED」は、テレビ金沢『となりのテレ金ちゃん』のエンディングテーマとしても起用され、1stアルバム『Muziiic Store』の先行シングルという位置づけも持っています。

リミックスという名の新たな挑戦

本作の大きな特徴は、カップリングに収録された「SUPER SPEED」のリミックスバージョンです。日本の音楽シーンを牽引する大沢伸一とDAISHI DANCEという2人のトップクリエイターが、それぞれ独自のアレンジを施し、原曲とは異なる魅力を引き出しています。

大沢伸一は、MASTERLINKから「フロアで使えるようなミックスにしてほしい」という要望を受け、快諾。フロアを意識しつつも、原曲の良さを最大限に生かしたリミックスに仕上げています。大沢自身も「大変気にいっています」とコメントしており、MASTERLINKとの再コラボレーションにも意欲を見せています。

一方、DAISHI DANCEは、原曲が持つポテンシャルを最大限に引き出すことを意識し、ハウスミュージック特有の高揚感と疾走感に、独自のグルーヴを加えています。原曲の良さを損なうことなく、新たな魅力を加えるDAISHI DANCEの手腕が光るリミックスと言えるでしょう。

森本晃司が手掛けるアニメーションPV

「SUPER SPEED」のプロモーションビデオは、STUDIO4℃の創立メンバーであり、著名なアニメーション監督である森本晃司が手掛けています。全編アニメーションで構成されたPVは、楽曲の持つ疾走感と未来への希望を、愛らしいキャラクターを通じて表現しています。

森本監督は、「さわやかな疾走感と、流れるスピード感を表現する為に、今回のPVでは明日に向って進んでいる、もしくは驀進している姿を愛らしいキャラにのせて描く事にしました」とコメント。楽曲に込められたメッセージを、視覚的に表現することに成功しています。

収録曲

1. SUPER SPEED
2. Everything
3. Special
4. SUPER SPEED（SHINICHI OSAWA REMIX）
5. SUPER SPEED（DAISHI DANCE REMIX）

批評

CDジャーナルは、表題曲「SUPER SPEED」を「四つ打ち系エレクトロ・サウンド、滑らかなスピード感をたたえたメロディがひとつになった」と評価。カップリングの「Everything」については、「憂いを帯びたメロディとコーラスが印象的」と評しています。

「SUPER SPEED E.P」は、MASTERLINKの音楽性の幅広さと、新たな挑戦への意欲を示す作品と言えるでしょう。リミックスという手法を通じて、楽曲の新たな魅力を引き出すとともに、アニメーションPVによって、楽曲の世界観をより深く表現しています。MASTERLINKの今後の活躍に期待が高まる1枚です。

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