SURF&SNOW

アルバム『SURF&SNOW』の概要

松任谷由実（ユーミン）の『SURF&SNOW』は、彼女の10枚目のオリジナルアルバムで、1980年12月1日に東芝EMIからリリースされました。このアルバムは、LP形式（ETP-90034）とカセットテープ（ZT28-693）でリリースされ、1985年には初めてCD化もされました。その後、1999年にはデジタルリマスタリングが施されたリマスタリングCD（TOCT-10643）とLP（TOJT-10643）が発売され、音質が大幅に向上しました。

このアルバムのキャッチコピーは「忘れないで、ときめくホリディを!」であり、冬の季節にぴったりの曲が揃っています。特に「恋人がサンタクロース」や「サーフ天国、スキー天国」は今でも人気のあるウインターソングとして、多くの人に愛されています。実際、このアルバムからリリースされたシングルはありませんが、収録曲は冬の定番として定着しています。

コンサートとイベント

アルバムリリース後の1980年10月7日から1981年2月22日には、『SURF&SNOW〜水精の見た物語〜』というコンサートツアーが行われました。また、リゾートコンサートとしても、1983年から2004年にかけて神奈川県の逗子で『SURF&SNOW in Zushi Marina』、1981年から現在にかけて新潟県の苗場で『SURF&SNOW in Naeba』が開催されています。

さらに、松宮一彦がパーソナリティを務めるラジオ番組『SURF&SNOW』も存在し、このタイトルはアルバムから取られています。この番組は、TBSラジオやNACK5で放送され、ユーミンの承諾を得て名付けられたものであり、その中にはユーミンの声を使ったジングルも含まれています。

収録曲の紹介

アルバムには多彩な楽曲が収録されています。

• - 彼から手をひいて: 恋愛に対する期待感を描いたバラード。
• - 灼けたアイドル: 夏の恋心を歌った楽曲。
• - 人魚になりたい: 自由な心を抱く主人公の想いを表現。
• - まぶしい草野球: 野球観戦の心情を描いた、1980年の不二家「ソフトエクレア」CMソング。
• - ワゴンに乗ってでかけよう: ヒッピー文化を彷彿とさせる旅に出る曲。
• - 恋人がサンタクロース: クリスマス定番ソングで、映画『私をスキーに連れてって』の劇中歌としても知られる。
• - シーズン・オフの心には: 藤真利子への提供曲。
• - サーフ天国、スキー天国: 夏から冬への移り変わりを感じさせる曲。
• - 恋人と来ないで: デュエット曲としても人気。
• - 雪だより: スキー場での心温まるエピソードを描いた楽曲。

参加ミュージシャン

多くの実力派ミュージシャンが参加しており、キーボードには松任谷正隆と新川博、ドラムには林立夫、パーカッションには斉藤ノブらが名を連ねています。エレクトリック・ギターやアコースティック・ギターもさまざまな奏者によって演奏され、コーラスには松任谷由実自身も参加しています。

このように、『SURF&SNOW』は、楽曲の質はもちろん、コンサートやラジオの展開など、多角的なアプローチを見せるユーミンの魅力が詰まった作品となっています。

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