Sa Yo Na Ra

「Sa Yo Na Ra」について

「Sa Yo Na Ra」（サヨナラ）は、音楽グループglobeの14枚目のシングルとしてリリースされました。この作品は、彼らの4枚連続シングルリリースプロジェクト「BRAND NEW globe 4 SINGLES」における第2弾として発表されています。特筆すべき点は、タイトルが英語表記であるにもかかわらず、globeとして初めて日本語のタイトルが使われたことです。

当初、この楽曲は複数の洋楽をサンプリングした形で制作が進められていました。しかしながら、著作権使用料の問題から、その案は実現しませんでした。そのため、このプロジェクトが進む中で急遽、新しい楽曲が制作されることになりました。

「Sa Yo Na Ra」においては、別れの経験を通して、引きずらずに前へ進むことが重要であるというメッセージが込められています。歌詞は、別れは出会いの一部であり、人生の終わりが新しい始まりを意味することを示唆しており、大人の女性の可愛さを描いています。特に、人生における美しさが年齢とともに変化すること、そしてその変化に気づくことの大切さをテーマにしています。

この楽曲では、globeのメンバーである小室哲哉（TK）とMARCによるコーラスが初めて披露されました。この新たな試みは楽曲に新鮮さをもたらし、リスナーの心を掴む要素の一つとなりました。

「Sa Yo Na Ra」リリースに伴い、プロモーションビデオも制作されました。このMVは、『MARCが見た悪夢』というテーマで描かれています。映像では、普通に歩いているMARCが変に見えたり、頭を振ると元の姿に戻るなど、幻覚を通じた心理的な要素が用いられています。これにより、観る者は夢と現実が交錯する感覚を体験することができました。なお、肉を切るシーンに関してはクレームが入ったため、後にこのプロモーションビデオは特定のPV集などには収録されませんでした。

さらに、「Sa Yo Na Ra」にはいくつかのバリエーションが存在します。例えば、「Sa Yo Na Ra (Straight Run)」は、オリジナルの楽曲のストレートなアレンジバージョンです。また、「Sa Yo Na Ra (BUZZ mix)」と「Sa Yo Na Ra (TV mix)」も存在し、各々に異なるアプローチが施されています。

また、この楽曲はNESCAFEのCMソングとしても使われ、多くの人々に親しまれました。加えて、収録アルバムには、既に述べたシングルの他にも「Relation」（アルバムバージョン）や「CRUISE RECORD 1995-2000」などが含まれています。

「Sa Yo Na Ra」は、後年、他のアーティストによってもカバーされており、特に2015年には梅田彩佳が参加したコンピレーションアルバム『#globe20th -SPECIAL COVER BEST-』に収録されています。これにより、楽曲は多世代にわたって影響を与え続けています。

このように、「Sa Yo Na Ra」はglobeの音楽的遺産の一部分であり、別れのテーマを通じて多くの人々に共感を呼ぶ作品となっています。

もう一度検索