『Saints Row: The Third』
『Saints Row: The Third』は、THQから2011年11月にリリースされたオープンワールドアクションゲームで、同シリーズの三作目となります。本作は、
2008年の『Saints Row 2』の続編として、多くの新要素と共に新たな舞台「スティールポート」に移行しました。ゲームは、Xbox 360、
PlayStation 3、Windowsプラットフォーム向けにリリースされ、
2019年には
Nintendo Switch版も登場しました。
ストーリー概要
物語は、ストリートギャング「サード・ストリート・セインツ」が、巨大企業「アルター・コーポレーション」と合併し新たに「セインツ・アルター・メディア・グループ」という企業に成長したところから始まります。彼らは映画、アパレル、エナジードリンクを展開し、一時はポップカルチャーの象徴とされるほどの人気を博します。しかし、運命の銀行強盗に失敗し、強力な国際犯罪組織「シンジケート」会長フィリップ・ローレンと出会う運命に。彼が課す売上の66%献上という取引を拒むことで、再び抗争の火蓋が切られます。
ボスたちは輸送機からの脱出後、スティールポートに到着。仲間のジョニーを失ったことを胸に、シンジケート打倒のために反撃を開始。軍基地を襲撃し武器を確保した彼らは、シンジケートのペントハウスを奪い、拠点を固めて反攻を企図します。様々な仲間を加え、敵対するギャング団「ルチャドールズ」や「デッカーズ」との抗争を繰り広げます。
そして、対ギャング特殊部隊STAGが派遣され、この状況はさらなる混乱へと発展。セインツ、シンジケート、STAGの三つ巴の戦闘は、もはや単なるギャングの抗争にとどまらなくなります。バラエティ豊かなミッションや個性的なキャラクターたちとの触れ合いを通して、物語はどんどん盛り上がっていきます。
最終的には、ボスが選んだルートによってエンディングが変化し、特に火星での決戦や映画撮影のシーンが展開されます。結末には、仲間の運命や物語の帰結も左右されるポイントが用意されており、プレイヤーの選択が反映される形となっています。
ゲームプレイ
ゲームは、シューティングと運転、近接格闘を組み合わせたアクションが特徴的で、コミカルな要素が満載です。プレイヤーは、ミッションを楽しみながら多様なアクティビティを体験でき、仲間たちを呼び出して共に戦うことも可能です。物件を購入することで収益を得るシステムや、プレイヤーキャラクターのカスタマイズも魅力の一つです。
ストーリーやキャラクター同様、プレイスタイルも多様で、ゲームの進行や結果に影響を及ぼします。アクティビティはサブミッションとして、色々な形で物語に組み込まれ、プレイする楽しみを増します。
本作は、シリアスさを強調した前作までとは打って変わって、ユーモアや誇張表現が強調され、プレイヤーに娯楽としての側面を提供します。変わりゆくゲームの舞台や新たな仲間たちとの関わりが、プレイヤーに強く印象に残ります。
DLCと展開
さらに、ダウンロードコンテンツ(DLC)は、ゲーム体験を広げ、個性的なエピソードやキャラクターを追加します。これにより、多くの新たな冒険がプレイヤーを待ち受けることになります。特に「ゲンキボウル VII」や「スペースギャングスタ」では、独特のユーモアとゲームプレイで新たな展開が期待できます。全体を通じて、プレイヤーは自由度の高いゲーム体験を堪能することができます。
総括
『Saints Row: The Third』は、従来のギャング物語をユーモラスに描きつつ、協力プレイや豊富なアクティビティから成る魅力的なゲームです。キャラクターの個性豊かさと、爽快なアクションが融合し、プレイヤーは常に新しい体験をすることができ、シリーズの魅力を存分に味わうことができます。