THQ

THQの歴史と主なゲームソフト

THQは1990年に設立されたアメリカの企業で、カリフォルニア州カラバサスを本拠地としていました。2012年12月20日まで、同社はコンピュータゲームの開発と発売に注力していました。現在はTHQ Nordicというブランドで知られています。

会社の名前「THQ」は、もともと「Toy Headquarters」の略称で、設立当初は玩具製造を行っていました。しかし、玩具の製造から撤退した後、1994年以降は専門的にコンピュータゲームの開発に特化しました。創業者のブライアン・ファレルは、2012年5月までCEOを務め、その後、ノーティドッグの創立者であるJason Rubinが社長に就任しました。

日本市場への進出は2006年に『カーズ』のリリースから始まりました。THQ本社からのゲームリリースはマルチプラットフォームがメインでしたが、THQジャパンでは日本市場に合わせてプラットフォームを選定していました。2008年から2011年にかけてはWWEシリーズや廉価版を除きながら、スパイクやサイバーフロント、コナミにライセンス供与を行っていました。

2011年11月には『Saints Row: The Third』を自社でパブリッシングし、再びの自社展開を始めましたが、その後の経営不振により、2012年2月29日にはTHQジャパンが閉鎖されてしまいました。日本法人は海外の子会社の中で良好な成績を残し、黒字での閉鎖となったことは特筆すべき点です。

欧米においては、2010年にWii用のuDraw GameTabletがヒットしたものの、翌年にリリースしたPS3およびXbox 360版が大きな失敗を喫し、在庫が140万台も残る結果となりました。また、2012年には約1億ドルの財源不足に陥っていました。

同年の5月30日には経営悪化が理由で社長が交代し、Jason Rubinが新社長に就任するも、同年12月20日には連邦倒産法第11章の申請に至り、THQは公式に倒産しました。2013年1月22日には、THQの資産が競売にかけられ、数社に買収されることになり、会社としての存在が消滅しました。

2014年、Nordic GamesがTHQのブランドを買収し、2016年にはTHQ Nordicという社名に変更されました。

主なゲームタイトル

THQが手がけた人気ゲームソフトは多岐にわたります。以下に主なタイトルを挙げます。

• - カーズ
• - The Outfit
• - MotoGP: Ultimate Racing Technology
• - スポンジ・ボブシリーズ (アクティビジョンに売却)
• - WWE SmackDownシリーズ (2K Gamesに権利移譲)
• - Saints Rowシリーズ（コチ・メディアに売却）
• - デストロイ オール ヒューマンズ! (Nordic Gamesに売却)
• - ダークサイダーズシリーズ (Nordic Gamesに売却)
• - レッドファクションシリーズ (Nordic Gamesに売却)

以上がTHQの概要と主なゲームソフトの一覧です。この企業は、その独自の歴史と様々な人気タイトルを通じて、多くのゲーマーに影響を与えてきました。

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