Same Thing

星野源のデジタルEP『Same Thing』：多様な音楽性とコラボレーションが織りなす世界

2019年10月14日、星野源のデジタルEP『Same Thing』が、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントより全世界に向けてデジタル配信、ストリーミングでリリースされました。この作品は、星野源の幅広い音楽性を示す、聴き応えのある4曲を収録しています。

多彩な楽曲と豪華アーティストとのコラボレーション

EPの表題曲である「Same Thing (feat. Superorganism)」は、2000年代のインディーポップを思わせる開放的なサウンドが特徴です。ロンドンを拠点とする音楽グループ、Superorganismがボーカル、楽器演奏、アレンジを全て担当し、全編英語詞で表現されています。歌詞には、放送禁止用語であるFワードが含まれており、テレビやラジオでの放送時には変更されることが多い点が話題となりました。

2曲目「さらしもの (feat. PUNPEE)」は、ヒップホップミュージシャンのPUNPEEを迎え、星野源の叙情的なラップが印象的なヒップホップナンバーです。武嶋聡（テナーサックス）、類家心平（トランペット）、Rascalも参加し、豪華な演奏陣が楽曲を彩ります。

3曲目「Ain't Nobody Know」は、ロンドン出身のミュージシャン、Tom Mischが作曲に参加した楽曲です。ソウル、ジャズ、ヒップホップ、エレクトロニクスといった様々な音楽的ルーツを持つTom Mischのサウンドと、星野源のダークな心象風景を描いた歌詞が見事に融合しています。

4曲目「私」は、本作唯一の星野源セルフプロデュース楽曲です。アコースティックギターの音色が美しい、星野源の繊細な表現が際立つ楽曲となっています。長岡亮介、石橋英子がバックボーカルとして参加しています。

ラジオ番組との関わりと楽曲制作秘話

興味深いことに、「Same Thing (feat. Superorganism)」のサビのフレーズは、以前星野源がTBSラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』で披露した「日村さん47歳バースデイソング」にも使用されています。しかし、後日の同番組で星野源は、このフレーズは「日村さん47歳バースデイソング」制作時ではなく、それ以前に作られたものであり、いつか他の楽曲で使用するつもりで温めていたものだったと明かしています。

チャートにおける成功

『Same Thing』はリリース後、各種音楽チャートで高い評価を受けました。表題曲「Same Thing (feat. Superorganism)」が先行配信されたことも、その成功に貢献したと考えられます。

まとめ

『Same Thing』は、星野源の多様な音楽性と、才能溢れるアーティストたちとのコラボレーションによって生まれた、魅力的なデジタルEPです。それぞれの楽曲が異なる音楽的アプローチを取りながらも、星野源の個性と世界観がしっかりと表現されている点に、本作の大きな魅力があります。放送禁止用語を含む歌詞や、ラジオ番組でのエピソードも話題となり、聴く者を惹きつける要素が満載の作品と言えるでしょう。

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