石橋英子

石橋英子は、7月29日生まれの日本のシンガーソングライター、作曲家です。彼女の音楽は、フィールドレコーディングを駆使した電子音楽でありながら、フルートやパーカッションなど多様な楽器を自ら演奏するスタイルが特徴です。千葉県茂原市出身。

2000年から2010年まで、吉田肇率いるバンドPANICSMILEでドラマーとして活躍しました。ドラム以外にも、ピアノ、フルート、ヴィブラフォンなど、数々の楽器を使いこなすマルチプレイヤーとしての顔も持っています。灰野敬二、突然段ボール、山本精一、吉田達也、坂本慎太郎、七尾旅人、町田康、アチコ、ジム・オルーク、山本達久、前野健太、豊田道倫、星野源など、ジャンルを超えた多くのミュージシャンと共演やセッションを重ねています。

石橋英子は、映画のサウンドトラック、ドラマ音楽、劇団「マームとジプシー」とのコラボレーションなど、音楽活動の幅を広げています。2006年にアルバム『Works For Everything』でソロデビューを果たし、2013年にはアメリカのレコードレーベルからアルバム『Imitation of life』をリリースしました。2016年には、金子雅和監督の映画「アルビノの木」の音楽を担当し、シネルファマ・リスボン・インターナショナル・フィルム・アワーズで最優秀音楽賞を受賞。2018年には、NHK BSプレミアムの地域発ドラマ「あったまるユートピア」の音楽を担当しました。

2021年には、映画「ドライブ・マイ・カー」の音楽を手掛け、これがきっかけで映画監督の濱口竜介と交流を深めます。2023年には、自身のソロライブ『GIFT』で上映するための映像製作を濱口に依頼。この映像を使ったパフォーマンスは、ベルギーやニューヨークで披露されました。濱口はこの映像をさらに『悪は存在しない』という映画として再構築し、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞（審査員賞）を受賞しました。

石橋英子は、ドラマ、アニメ、映画など幅広いジャンルの作品に参加しています。ドラマでは、NHK BSプレミアム地域発ドラマ「あったまるユートピア」（2018年）、アニメでは、Webアニメ「無限の住人-IMMORTAL-」（2019年）の音楽を担当。映画では、「庭にお願い」（2011年）、「アルビノの木」（2016年）、「夏美のホタル」（2016年）、「ドライブ・マイ・カー」（2021年）などに参加しています。

また、多くのバンドやユニットに参加しており、突然段ボール、前野健太とソープランダーズ、MUSIC FROM THE MARS、puff puff、PANICSMILE、危危と裸裸、on button down、MONGHANG、NATSUMEN、EL-MALO、高円寺百景、ジム・オルークとレッド・ゼツリン、ジム・オルークとタイムスリッパーズ、ジム・オルークとマエバリ・バレンタイン、ジム・オルーク with INFINITY P、カフカ鼾、WUJABINBIN、おげんさんといっしょバンドなど、多様な音楽活動を展開しています。

彼女の作品は、公式サイト、X（旧Twitter）、Instagram、Facebook、ドラッグ・シティ内ページ、MySpace（ウェイバックマシン）、felicity内ページ（ウェイバックマシン）、3drum3piano（ウェイバックマシン）などで確認できます。また、CINRA.NETに掲載されたインタビュー記事（2011年1月5日と2012年7月2日）では、彼女の音楽に対する考え方や創作の背景を知ることができます。

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