ScreenX

ScreenX（スクリーンエックス）は、韓国のCJ CGVとKAIST（韓国科学技術院）が共同で開発した、革新的な3面マルチプロジェクション映画上映システムです。

概要

2013年の釜山国際映画祭で初めて公開され、2015年にCGVで導入されて以来、ScreenXは世界中で200以上の映画館に導入されています。このシステムの特徴は、正面のスクリーンに加えて、左右の壁にも映像を投影することで、観客の視野270度を映像で満たし、映画への没入感と臨場感を大幅に向上させる点にあります。左右の壁に投影される映像は、それぞれ反対側の壁に設置されたプロジェクターから照射されます。

ただし、ScreenX上映は映画の全編に適用されるわけではありません。通常は正面スクリーンのみを使用し、アクションシーンや特に強調したい場面で3面投影に切り替わる方式が一般的です。これにより、映画のダイナミズムを最大限に引き出し、観客に強烈な印象を与えることができます。

また、CJグループが開発した別の革新的なシステムである4D上映システム「4DX」と組み合わせて導入している劇場もあります。この組み合わせは当初「4DX with ScreenX」と呼ばれ、その後「4DXScreen」を経て、現在は「ULTRA 4DX」という名称で展開されています。ULTRA 4DXでは、ScreenXの270度映像に加え、座席の振動、風、水しぶき、香りなどの特殊効果が加わり、映画体験をさらに進化させています。

日本国内のScreenX導入シアター

日本国内では、2017年7月にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場に初めてScreenXが導入されました。2025年1月現在、日本国内には23箇所のScreenX導入シアターがあり、そのうち4箇所は4DXと組み合わせたULTRA 4DX（旧・4DXScreen）として運営されています。これにより、日本の映画ファンも、世界最先端の映画体験を身近に楽しめるようになっています。

ScreenXは、映画の新たな可能性を切り開く革新的な技術として、今後もさらなる発展が期待されています。映画館で体験できる没入感あふれる映像世界を、ぜひ一度体験してみてください。

公式ウェブサイト（英語）

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