Serious Barbarian

アルバム『Serious Barbarian』の魅力

『Serious Barbarian』は、大沢誉志幸の7枚目のスタジオアルバムであり、1989年4月7日にEPIC/SONY RECORDSから発表されました。このアルバムは、初めてのLP2枚組、CDのデジパック仕様での発売であり、音楽愛好家にとって特別な一枚となっています。2013年には、ソニー・ミュージックダイレクトが手がけるBlu-spec CD2として再発され、多くの新しいファンの目に触れる機会も増えました。

三部作の始まり

『Serious Barbarian』は、その後の作品『Serious Barbarian II』（1989年10月）、および『楽園 Serious Barbarian III』（1990年10月）につながる三部作の始まりを示しています。これらの作品は、いずれも大沢の音楽的な挑戦と革新を反映しており、一貫したテーマや音楽スタイルが追求されています。

アルバムのデザインとビジュアル

アルバムのジャケットは、非常に印象的な深いウルトラマリンブルーを基調としており、音楽の内容とも見事にシンクロしています。この色合いは、アルバムが持つ独自の世界観を視覚的に表現しており、聴く前からリスナーの興味を引きます。

曲目とその詳細

収録曲は全曲、大沢誉志幸が作曲を手掛け、編曲も自身と小滝満が行っています。ここで、主要な収録曲のいくつかを紹介しましょう。

1. Little Wing (version 1) (3分30秒)
- 作詞：尾上文
- 使用されているエレクトリック・ギターには柴山和彦と大沢誉志幸が参加。

2. Serious Barbarian (10分56秒)
- 作品のメインとなる曲で、プロローグからエピローグまで、複数のセクションで構成されています。
- 作詞は大沢誉志幸とK. Inojoが担当。
- 多彩な楽器陣が揃っており、特にドラムはタル・バーグマン、ベースはブーツィー・コリンズが演奏しています。
- 曲中には、前作『CONFUSION』のサウンドエフェクトが巧みに織り交ぜられ、聴く人に特異な体験を提供します。

3. ブロンズの瞳 (6分14秒)
- ドラムはスティーヴ・ガッドが担当し、エレクトリック・ギターには是永巧一が加わります。

4. Stop & ギミーラブ (4分16秒)
- 大沢自身の作詞による楽曲で、トランペットやサックスも活躍しています。

5. パセリを見てる (4分28秒)
- K. Inojoによる作詞で、大沢のアコースティック・ギターが活かされた楽曲です。

6. Wink of Destiny (5分58秒)
- 深いメッセージを持つ歌詞と緻密な演奏が絶妙に融合しています。

7. 海辺のVision (5分10秒)
- ハーモニカが印象的な、メロディアスな一曲です。

8. A Dog in Blue 〜Toughな夢見て〜 (4分29秒)
- エレクトリック・ギターの表現が際立つ楽曲です。

9. Little Wing (version 2) (4分40秒)
- アルバムの締めくくりとして、再度詞と旋律が織りなされます。

まとめ

『Serious Barbarian』は、大沢誉志幸が自身の音楽キャリアの中で重要な役割を果たしたアルバムです。聴く者に新しい音楽の可能性を提示し、同時に深い感情的な体験をもたらします。この作品を通じて、大沢は独自の音楽スタイルを確立し続け、音楽界に新たな風を吹かせました。三部作としての総体の中で、聴き手に強烈な印象を与える作品であることは間違いありません。

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