柴山和彦

柴山和彦：日本の音楽シーンを支えるギタリスト

柴山和彦（しばやま かずひこ）は、1952年8月27日生まれの日本のギタリスト。兄はギタリストとして知られる柴山好正であり、加山雄三&ハイパーランチャーズのメンバーとして活躍している。

生い立ちと音楽との出会い

神奈川県横須賀市で生まれた柴山は、幼少期にザ・ベンチャーズの影響を受けギターを始めた。当初は兄が所有していたクラシックギターに触れていたという。中学生時代には同級生とバンドを結成し、横須賀のどぶ板通りにあるバーで演奏活動を開始。横須賀基地周辺での演奏が中心だったため、アメリカ人相手の演奏が多かった。

プロとしてのキャリア

その後、自身のバンド「ジュリエット」を結成し、アルバム「Yokosuka Bay」をリリース。東京のロックフェスティバルにも出演するようになり、ワンステップフェスティバルにも参加。また、ガロのバックバンドも務めた。

1978年には、泉谷しげるのアルバム「'80のバラッド」への参加をきっかけに、泉谷のバックバンド「BANANA」に加入。ベーシストは吉田建だった。

1980年からは、沢田研二のバックバンド「オールウェイズ」に参加。ここから柴山の40年以上にわたる沢田のバックギタリストとしてのキャリアが始まる。1981年、「オールウェイズ」はメンバーチェンジを経て「エキゾティクス」となり、1984年9月の解散まで活動。エキゾティクス時代には、沢田研二がプロデュースしたオリジナルアルバム「Library」を1983年10月にリリース。柴山は「INNOCENT -STEP ON SHADOW-」「YOU CAN TELL ME HOW」「TONIGHT -BREAK MY HEART-」の3曲で作曲とボーカルを担当した。

1985年からは大沢誉志幸のバックバンドにも参加。

1988年には再び沢田研二のバックバンド「Krís Kríngl」に参加し、翌1989年からは「JAZZ MASTER」に参加。以降、沢田のバックギタリストとして活動を続けている。

プロデューサーとしての才能

1990年には、久宝留理子の1stアルバム「プラスチック・マン・ライフ」、1991年には2ndアルバム「COOL」の音楽プロデューサーを務めるなど、プロデューサーとしての才能も発揮している。

近年の活動

2008年には、沢田研二の還暦を記念して京セラドーム大阪と東京ドームで開催された「人間60年・ジュリー祭り」に参加。6時間半で82曲を演奏した。

2018年からは、沢田研二のコンサートのバック演奏が柴山のギターのみの体制に変更。2020年の沢田のシングル「Help! Help! Help! Help!」では、沢田と共にダブルクレジットで名前が掲載されている。この2人だけのステージ体制は2021年まで続いた。

2024年11月7日の公演をもって、約40年務めた沢田研二のバックバンドから離れた。

幅広い活動

その他、和田アキ子、松田聖子、中森明菜、山下久美子、小林克也＆ナンバーワンバンドなど、数多くのアーティストのライブやレコーディングに参加している。

提供楽曲

沢田研二

天使に涙は似合わない（2007年、アルバム「生きてたらシアワセ」）
やわらかな後悔（2008年、アルバム「ROCK'N ROLL MARCH」）
Smash the Rock（2009年、ミニアルバム「Pleasure Pleasure」）
若者よ（2010年、ミニアルバム 「涙色の空」）
F.A.P.P（2012年、ミニアルバム 「3月8日の雲」）
Fridays Voice（2013年、ミニアルバム「Pray」）
東京五輪ありがとう（2014年、ミニアルバム「三年想いよ」）
涙まみれFIRE FIGHTER（2015年、ミニアルバム「こっちの水苦いぞ」）
福幸よ（2016年、ミニアルバム「un democratic love」）
グショグショ ワッショイ（2018年、ミニアルバム「OLD GUYS ROCK」）
ロイヤル・ピーチ（2018年、ミニアルバム「OLD GUYS ROCK」）
根腐れpolitician（2019年、シングル「SHOUT!」）
Help! Help! Help! Help!（2020年、同名シングル）

久宝留理子

Hello-Good-bye（1990年、アルバム「プラスチック・マン・ライフ」）
とれたての笑顔（1990年、アルバム プラスチック・マン・ライフ）※久宝との共作
GOOD MISTAKE（1991年、アルバム「COOL」）

関連人物

沢田研二
大沢誉志幸
泉谷しげる
久宝留理子

柴山和彦は、長年にわたり日本の音楽シーンを支え続ける、才能あふれるギタリストである。

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