Shibuya Sakura Stage

渋谷サクラステージ

渋谷サクラステージは、渋谷駅桜丘口地区の再開発によって生まれた、高層複合施設です。2023年11月に竣工し、2024年7月25日に全面開業しました。渋谷駅周辺の新たなランドマークとして、オフィス、商業施設、ホテル、住宅、教会などが集積しています。

概要

渋谷駅南西部に位置する約2.6ヘクタールのエリアで、老舗の店舗が立ち並んでいた場所を再開発しました。2008年に準備組合が発足し、約10年の歳月をかけて地権者の権利調整を進めました。2018年には地区内の店舗が全て閉店し、翌年には道路も閉鎖・廃止され、2019年5月に着工しました。

渋谷サクラステージは、渋谷駅に近い「SHIBUYAサイド（A街区）」、道路を挟んだ「SAKURAサイド（B街区）」、そしてB街区に隣接する「日本基督教団 中渋谷教会（C街区）」で構成されています。中渋谷教会は、再開発に先駆けて2020年5月に竣工し、旧所在地から移転しました。

施工は鹿島建設と戸田建設の共同企業体が担当し、鹿島建設がA街区、戸田建設がB・C街区を施工しました。

SHIBUYAサイドには、地上39階、地下4階、高さ179mの「SHIBUYAタワー」と、地上17階、地下4階、高さ約90mの「セントラルビル」が建設されました。SAKURAサイドには、地上29階、地下2階、高さ133mの「SAKURAタワー」と「SAKURAテラス」が建設されました。3棟のオフィス面積は合計で10万平方メートルを超え、IT系企業やコンテンツ産業を中心にテナント契約が進んでいます。また、「SHIBUYAタワー」と「SAKURAタワー」の低層部には、総店舗面積約1万5200平方メートルの商業施設が設けられ、地権者が所有する区画が多い低層部は、商店街や路面店のような賑わいのある空間となるよう計画されています。

渋谷桜丘地区は、これまで国道246号やJR線によって東西、南北に分断されていました。また、地形の高低差も大きく、駅と周辺を結ぶ歩行者ネットワークが課題となっていました。このため、JR線の駅舎整備に協力して新しい改札口を設けたり、国道246号を横断する歩道デッキと繋げたり、新たに地下通路を設けるなどして、歩行者の回遊性を高めています。また、縦軸の動線となる「アーバン・コア」を整備し、地下や周辺地区とのアクセスを容易にしました。

2023年11月30日に竣工した後、順次開業が進められ、2024年7月25日に全面開業を迎えました。事業費は約1,973億円です。

2022年12月には、クリスマスシーズンに合わせて、建設中のSHIBUYAタワーの外壁にイルミネーションが施され、渋谷の街を訪れる人々に明るい気持ちを届けました。

名称の由来

「Shibuya Sakura Stage」という名称は、再開発によって新しく生まれ変わる桜丘の街で、桜を愛する日本人の心を大切にしたいという想いと、多様な人々が集まる渋谷で、働く人、遊ぶ人、住む人、すべてが主役となり、それぞれの物語を発見・発信できる舞台でありたいという想いが込められています。

主な施設

SHIBUYAタワー

商業施設：地下2階から地上5階
国際医療施設：7階（多言語対応の診療施設、パーソナルヘルスケアや健康管理サポート）
企業支援施設：38階

セントラルビル

再開発計画時の仮称はA2棟
地上17階、地下4階
高層階はオフィス、低層階はアーバンコア、店舗、地階は駐車場として利用
STATIO日本経済大学：7階、8階

SAKURAタワー

商業施設：地下1階～地上5階
CTIS Kindergarten, Shibuya：5階（子育て支援施設）
ハイアット ハウス 東京 渋谷：1階～3階、6階～16階（サービスアパートメント、126室、2024年2月開業）
ブランズ渋谷桜丘：16階～36階（155戸の分譲マンション、屋上には太陽光パネル設置）

日本基督教団 中渋谷教会

再開発エリアのC街区として計画
地上4階の建物は、2020年より教会施設として利用

関連項目

渋谷再開発
ヤマハエレクトーンシティ渋谷 - 建設地に存在していた施設。
日本基督教団中渋谷教会 - 建設地に存在していた施設。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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