戸田建設

戸田建設株式会社

戸田建設株式会社（とだけんせつ）は、日本における準大手ゼネコンの一つで、東京都中央区に本社を擁する総合建設会社です。設立は1881年で、その長い歴史の中で数多くの建設プロジェクトを手がけてきました。企業のスローガンは「Build the Culture. 人がつくる。人でつくる。」であり、地域社会に貢献することを目指しています。

事業内容と実績

戸田建設の主な事業分野は、建築事業であり、全体の売上の62.8%を占めています。官公庁や教育機関、医療施設など、多岐にわたる分野での実績があり、特に虎の門病院や埼玉県立がんセンターなどを手がけたことは評価が高いです。また、東京の大丸有エリアで高層ビルの建設にも携わっており、大手町フィナンシャルシティグランキューブや常盤橋タワーといったプロジェクトにおいても、その技術力が証明されています。

1999年以降は西松建設と技術提携を結び、2024年には共同でデータ連携を通じた土木工事の効率化を図る計画もあります。これにより、今後の新たな技術開発に向けての共同研究が期待されています。

財務体質と経営理念

戸田建設は、堅実経営が大きな特徴です。自己資本比率は39.1%と業界内でトップクラスの安定性を誇っており、有利子負債を上回る預金を保持しているため、事実上の無借金ゼネコンとして評価されています。これにより、格付け機関からもA-の評価を受け、社会的信頼も高まっています。

新本社ビルの建設

2019年から旧本社ビルの解体が始まり、2021年には新しい本社ビルであるTODA BUILDINGの建設が着工されました。完成予定は2024年秋で、低層部分にはミュージアムやホールなどの文化施設が設けられ、高層部分にはオフィスフロアが設置される予定です。

主な歴史

戸田建設は1881年に設立され、その後すぐに社名を「戸田組」に変更しました。1936年に株式会社化、1963年には現在の社名に改称されました。さまざまな経済状況を経て、2010年にはエコ・ファースト企業として認定され、持続可能な社会へ向けての取り組みも忘れていません。

広報活動と地域貢献

2023年からは広瀬アリスを起用した新CMが放映され、ブランドスローガンの認知度向上を図っています。特に、地域活性化を目指すプロジェクトに注力しており、農業6次産業化に関連する取り組みも進めています。

主要拠点とグループ企業

本社は東京都中央区に位置し、全国に多数の支店を展開しています。国内外での建設事業を展開するため、複数のグループ企業や海外事業所も設立しており、グローバルな展開を図っています。特にアジア地域では、タイやベトナム、スリランカに事業所を持ち、地元に根ざした活動を行っています。

まとめ

戸田建設は、長い歴史を持ち、堅実な経営や高い技術力が評価される企業です。地域社会への貢献度も高く、多数のプロジェクトを通じて持続可能な未来を築くための取り組みを続けています。

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