Simplicity
南沙織の19作目のオリジナルアルバムとして、『Simplicity』（シンプリシティー）は1978年10月1日にCBSソニーより発売されました。この作品は、南沙織が学業優先のために一時的に歌手活動を休止する直前にリリースされたため、実質的な現役最後のオリジナルアルバムとして位置づけられています。
アルバムの構成は、彼女のデビューアルバム『17才』を踏襲しており、レコードのA面（1曲目から6曲目）には作詞家・有馬三恵子と作曲家・筒美京平のコンビによる書き下ろし楽曲が収録されています。一方、レコードのB面（7曲目から12曲目）には、当時のヒット曲を中心とした洋楽のカバー曲が収められています。
本作には、アルバム発売の約1ヶ月半前にリリースされた27枚目のシングル「Ms.（ミズ）」とそのカップリング曲「さよならにかえて」が収録されています。また、アルバム発売後の10月21日にシングルカットされた「グッバイガール」の英語バージョン「Good-bye Girl」も収められており、これは後に日本語バージョンが28枚目のシングルとしてリリースされることになります。
オリジナル曲の作詞・作曲は全て有馬三恵子と筒美京平が手がけていますが、「シンプル・シティー」のみ萩田光雄が編曲を担当しています。この「シンプル・シティー」という楽曲が、アルバムタイトルと同音異義になっている背景には、南自身が考案したアルバムタイトルが、スタッフを通じて作詞の有馬三恵子へ伝達される際に誤って伝わってしまった、というエピソードが残されています。洋楽カバー曲の編曲は、ほとんどを川村栄二が担当しており、David Gates、Olivia Newton-John & John Travolta、America、Michael Franks、Barry Manilowといった当時の人気アーティストの楽曲が選ばれています。
アルバムのLP帯には、「今、ひとつのComma またあえる日までありがとうの心をこめて…」という温かいメッセージが記されており、活動休止を示唆しながらもファンとの再会を願う気持ちが込められていました。また、音楽評論家の伊奈一男によるライナーノーツが封入されていました。
南沙織の活動休止は、結婚が理由だと誤解されがちですが、彼女自身や、当時交際が噂された篠山紀信氏も後に否定しており、実際は学業を優先するための選択だったことが明らかになっています。
長らくこのアルバムはLPのみのリリースでしたが、時代を経てCD化が実現しました。2005年には、ソニーレコードのウェブ企画「オーダーメイドファクトリー」において、規定の予約注文数を達成したことを受け、初のCD化が実現しました（この盤は帯なし、プラスチックケース仕様でした）。その後もCD-BOXなどで再リリースされています。2006年に発売された35周年記念CD-BOX『Cynthia Premium』に収められた紙ジャケット盤には、オリジナルアルバムには未収録だったシングルA面曲「グッバイガール」の日本語バージョンがボーナストラックとして追加収録され、ファンにとって嬉しい内容となりました。
しかし、2018年現在では、CDパッケージとしての生産は中止されており、新規にアルバムを入手するには音楽配信サービスを利用するのみとなっています。
『Simplicity』は、南沙織の初期キャリアを締めくくる記念碑的な作品であり、その構成、収録曲、そしてリリース当時の背景を知る上で、非常に重要なアルバムと言えるでしょう。
オリジナル盤収録曲：
1. Ms.（ミズ）
作詞: 有馬三恵子 / 作曲・編曲: 筒美京平
27thシングルA面曲。
2. シンプル・シティー
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
アルバムタイトルと同音異義曲。
3. ハロー・シャンペン
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
4. しなやかなケ・ダ・モ・ノ
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
5. 私の港
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
6. さよならにかえて
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 大村雅朗
27thシングル「Ms.（ミズ）」B面曲。
7. Good-bye Girl
作詞・作曲: David Gates / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: David Gates。28thシングル「グッバイガール」英語ヴァージョン・B面曲。
8. 愛のデュエット -YOU'RE THE ONE THAT I WANT-
作詞・作曲: John Farrar / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Olivia Newton-John & John Travolta。
9. 今日がその日 -TODAY'S THE DAY-
作詞・作曲: Daniel Peek / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: America。
10. アントニオの唄 -ANTONIO'S SONG-
作詞・作曲: Michael Franks / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Michael Franks。
11. 愛すれど哀し -HOPELESSLY DEVOTED TO YOU-
作詞・作曲: Daniel Peek / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Olivia Newton-John。
12. うつろな想い -TRYIN' TO GET THE FEELING AGAIN-
作詞・作曲: David Pomeranz / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Barry Manilow。
Cynthia Premium盤 ボーナストラック：
グッバイガール
作詞・作曲: David Gates / 訳詞: 中里綴 / 編曲: 川村栄二
28thシングルA面曲（日本語ヴァージョン）。アルバム初収録。
アルバムの構成は、彼女のデビューアルバム『17才』を踏襲しており、レコードのA面（1曲目から6曲目）には作詞家・有馬三恵子と作曲家・筒美京平のコンビによる書き下ろし楽曲が収録されています。一方、レコードのB面（7曲目から12曲目）には、当時のヒット曲を中心とした洋楽のカバー曲が収められています。
本作には、アルバム発売の約1ヶ月半前にリリースされた27枚目のシングル「Ms.（ミズ）」とそのカップリング曲「さよならにかえて」が収録されています。また、アルバム発売後の10月21日にシングルカットされた「グッバイガール」の英語バージョン「Good-bye Girl」も収められており、これは後に日本語バージョンが28枚目のシングルとしてリリースされることになります。
オリジナル曲の作詞・作曲は全て有馬三恵子と筒美京平が手がけていますが、「シンプル・シティー」のみ萩田光雄が編曲を担当しています。この「シンプル・シティー」という楽曲が、アルバムタイトルと同音異義になっている背景には、南自身が考案したアルバムタイトルが、スタッフを通じて作詞の有馬三恵子へ伝達される際に誤って伝わってしまった、というエピソードが残されています。洋楽カバー曲の編曲は、ほとんどを川村栄二が担当しており、David Gates、Olivia Newton-John & John Travolta、America、Michael Franks、Barry Manilowといった当時の人気アーティストの楽曲が選ばれています。
アルバムのLP帯には、「今、ひとつのComma またあえる日までありがとうの心をこめて…」という温かいメッセージが記されており、活動休止を示唆しながらもファンとの再会を願う気持ちが込められていました。また、音楽評論家の伊奈一男によるライナーノーツが封入されていました。
南沙織の活動休止は、結婚が理由だと誤解されがちですが、彼女自身や、当時交際が噂された篠山紀信氏も後に否定しており、実際は学業を優先するための選択だったことが明らかになっています。
長らくこのアルバムはLPのみのリリースでしたが、時代を経てCD化が実現しました。2005年には、ソニーレコードのウェブ企画「オーダーメイドファクトリー」において、規定の予約注文数を達成したことを受け、初のCD化が実現しました（この盤は帯なし、プラスチックケース仕様でした）。その後もCD-BOXなどで再リリースされています。2006年に発売された35周年記念CD-BOX『Cynthia Premium』に収められた紙ジャケット盤には、オリジナルアルバムには未収録だったシングルA面曲「グッバイガール」の日本語バージョンがボーナストラックとして追加収録され、ファンにとって嬉しい内容となりました。
しかし、2018年現在では、CDパッケージとしての生産は中止されており、新規にアルバムを入手するには音楽配信サービスを利用するのみとなっています。
『Simplicity』は、南沙織の初期キャリアを締めくくる記念碑的な作品であり、その構成、収録曲、そしてリリース当時の背景を知る上で、非常に重要なアルバムと言えるでしょう。
オリジナル盤収録曲：
1. Ms.（ミズ）
作詞: 有馬三恵子 / 作曲・編曲: 筒美京平
27thシングルA面曲。
2. シンプル・シティー
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
アルバムタイトルと同音異義曲。
3. ハロー・シャンペン
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
4. しなやかなケ・ダ・モ・ノ
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
5. 私の港
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄
6. さよならにかえて
作詞: 有馬三恵子 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 大村雅朗
27thシングル「Ms.（ミズ）」B面曲。
7. Good-bye Girl
作詞・作曲: David Gates / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: David Gates。28thシングル「グッバイガール」英語ヴァージョン・B面曲。
8. 愛のデュエット -YOU'RE THE ONE THAT I WANT-
作詞・作曲: John Farrar / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Olivia Newton-John & John Travolta。
9. 今日がその日 -TODAY'S THE DAY-
作詞・作曲: Daniel Peek / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: America。
10. アントニオの唄 -ANTONIO'S SONG-
作詞・作曲: Michael Franks / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Michael Franks。
11. 愛すれど哀し -HOPELESSLY DEVOTED TO YOU-
作詞・作曲: Daniel Peek / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Olivia Newton-John。
12. うつろな想い -TRYIN' TO GET THE FEELING AGAIN-
作詞・作曲: David Pomeranz / 編曲: 川村栄二
オリジナル歌唱: Barry Manilow。
Cynthia Premium盤 ボーナストラック：
グッバイガール
作詞・作曲: David Gates / 訳詞: 中里綴 / 編曲: 川村栄二
28thシングルA面曲（日本語ヴァージョン）。アルバム初収録。
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