有馬三恵子

有馬三恵子の生涯と業績

有馬三恵子（ありま みえこ、1935年または1936年 - 2019年4月18日）は、昭和から平成にかけて活躍した日本の著名な作詞家です。本名は立石三惠子で、山口県防府市に生まれました。法政大学を卒業後、1960年代後半から作詞家としてのキャリアをスタートします。特に、伊東ゆかりの「小指の想い出」や南沙織の「17才」など、多くのヒット曲の作詞を手がけたことで知られています。

有馬は、同郷の作曲家鈴木淳と結婚し、1967年には彼と共作した「小指の想い出」で大きな成功を収めます。この楽曲は、彼女における作詞キャリアの重要な転機となり、以降もザ・ピーナッツやいしだあゆみの楽曲でもコラボレーションを行いました。1969年までの間に、多くの共作を生み出しましたが、後に鈴木とは離婚し、鈴木は別の作詞家との結婚に進みます。

1971年には、南沙織のデビュー曲「17才」の作詞を担当し、この楽曲は発売当初から54万枚の売り上げを記録します。以降、南の引退までの間、筒美京平との協力により「想い出通り」や「Ms.（ミズ）」など多くの名曲を生み出しました。有馬は1974年からは風吹ジュンのデビュー曲も手がけ、多彩な作詞活動を展開しました。

また、広島カープの応援歌や関連曲の作詞も行い、スポーツ界でも知られる存在となります。1975年には「それ行けカープ」をはじめ、ファンに愛される数々の曲を生み出しました。

1980年には、石野真子に「めまい」を提供し、以後も多くのアーティストに楽曲を提供し続けました。2004年と2005年には、小説集を発表し、彼女の作詞活動とともに著作家としての面も展示しました。また、日本脚本家連盟が主催する作詞教室の講師や審査員を務めるなど、後進の育成にも力を注いできました。

有馬のキャリアは多岐に渡り、2023年8月現在、759曲がJASRACに登録されています。彼女の作詞は、多くのアーティストに歌われており、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。2019年4月、心筋梗塞により83歳で逝去するまで、彼女の作品は多くの人々に愛され続けました。彼女の音楽は世代を越えて親しまれ、今なお多くのファンに受け継がれています。

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