SoFiスタジアム

SoFiスタジアム

SoFiスタジアムは、アメリカ合衆国カリフォルニア州イングルウッドに位置する先進的な屋外スタジアムです。ロサンゼルス国際空港から約5キロメートルの距離にあり、かつてのハリウッドパーク競馬場の跡地に建設されました。このスタジアムの命名権は、金融企業のSoFi（ソーファイ）が持っています。

概要

このスタジアムは、NFLのロサンゼルス・チャージャーズとロサンゼルス・ラムズの本拠地として利用されています。また、2021年から始まるLAボウル（NCAA Division I-Aのカレッジフットボール大会）の開催地としても知られています。特筆すべきは、2022年には第56回スーパーボウルが開催され、2023年にはカレッジフットボールプレーオフ全国選手権も行われたことです。さらに、2023年4月にはプロレスの世界的イベントであるレッスルマニア39もこちらで行われました。

2026年にはFIFAワールドカップの会場としても使用される予定で、2028年の夏季オリンピックでは開会式、閉会式、サッカー、アーチェリーなどの競技が行われることでも知られています。ただし、国際試合や大会においては、命名権の使用が制限されるため、特別な場合に以前の名称が使用されることがあります。

ハリウッド・パーク再開発事業

SoFiスタジアムは、ハリウッド・パーク整備の一環として建設されたもので、施設全体の回遊性を増すことを考慮してデザインされています。ハリウッド・パーク・カジノは、2016年に敷地内の営業を再開し、スタジアム建設とは別に、地域活性化の一助となっています。

新型コロナウイルスの影響を受け、2020年には予定されていたイベントが多数中止され、スタジアムも無観客での試合開催を余儀なくされました。特にテイラー・スウィフトのコンサートがキャンセルされたことは、ファンにとって大きな衝撃でした。

デザインと構造

スタジアムの設計はHKS社によって行われ、スタジアムとコンサートホール、商業施設が一体化した形になっています。特徴的な半透明の屋根は302枚のETFEパネルで構成され、開閉が可能な部分もあります。これにより、周辺の空間と調和したデザインが実現されています。

さらに、27,000個ものLEDが埋め込まれており、ロサンゼルス国際空港に向かう航空機に向けてビジュアルコンテンツを提供することができます。通常の収容人数は70,240人ですが、増席により最大100,240人を収容することも可能です。屋根で覆われたYouTubeシアターは、6,000人収容のコンサートホールとしても人気です。

スタジアムの中央には、「Infinity Screen」と呼ばれる360度の4K大型ビジョンが吊り下げられ、圧倒的な映像体験を提供します。

主要な出来事

• - 2020年9月13日: ラムズの2020年シーズン開幕戦が無観客で行われた。
• - 2022年2月13日: 第56回スーパーボウルが開催され、地元ラムズが優勝。
• - 2023年1月1日: NFL公式戦で初となる同本拠地対決が開催され、チャージャーズが勝利。
• - 2023年4月: レッスルマニア39が開催。
• - 2027年: 第61回スーパーボウルが予定されている。
• - 2028年: 第34回ロサンゼルスオリンピックが開催予定で、開会式や競泳競技も行われる。

このように、SoFiスタジアムは様々な大規模イベントに対応できる多目的施設で、今後もスポーツ界やエンターテインメント業界において重要な役割を果たすことが期待されています。

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