SoftBank 820SC

SoftBank 820SCは、2008年2月22日にソフトバンクモバイルから発売された、韓国サムスン電子製の第三世代携帯電話（SoftBank 3G）端末です。この端末は、サムスンが日本市場向けに初めて開発した回転2軸折り畳み機構を採用しており、そのデザインは非常に特徴的です。

デザインの特徴

筐体は金属風の仕上げで、装飾を一切省いたシンプルなデザインが印象的です。閉じた状態では、表面に正方形の有機ELディスプレイが現れ、これがデザインのアクセントとなっています。メインディスプレイには2.6インチの有機ELが採用されており、その四隅にはテレビ視聴時のチャンネル操作や設定が可能なタッチセンサーが配置されています。

キーボードは、方向キーを含め正方形をモチーフにしたデザインで統一されています。キーの配置は国産端末と比較しても一般的なもので、使いやすさを考慮した設計となっています。さらに、キーボード側の裏面にはカメラレンズとフラッシュライトが配置されており、全体が電池パック蓋で覆われているため、まるでコンパクトデジタルカメラのような外観をしています。

低SAR値

SoftBank 820SCの特筆すべき点の一つに、人体側頭部に吸収される電波の平均エネルギー量を表す比吸収率（SAR）の低さがあります。SAR値は0.056W/kgと、近年の機種と比較しても非常に低い数値を示しています。日本の電波法関連省令では、SAR値の上限が2.0W/kgと規定されているため、この端末は安全性にも配慮した設計であることがわかります。

海外展開

この端末は、日本での発売後に機関認定を再取得し、ブラジル市場向けにSGH-V820Lという型番で供給されました。ブラジルでは、Vivoという携帯通信事業者がこの端末を販売しました。ブラジルは日本と同じISDB-T方式の携帯機器向けデジタル放送規格を採用しているため、日本と同様にワンセグ放送の受信が可能です。ただし、日本版とブラジル版は、国際ローミングで相互の国に持ち込んでも、現地のワンセグ放送を受信することはできません。

まとめ

SoftBank 820SCは、サムスン電子が日本市場向けに開発した、特徴的なデザインと機能を持つ携帯電話です。回転2軸折り畳み機構や有機ELディスプレイ、低SAR値など、数多くの魅力的な要素を備えています。また、ブラジル市場にも展開され、日本と同様にワンセグ放送が利用できる点も特徴的です。

関連情報

• - 端末一覧に関する内部リンクなど'>ソフトバンクモバイルの端末一覧
• - ワンセグに関する内部リンクなど'>ワンセグ
• - SoftBank 820SC

もう一度検索