Songza

Songza（ソングザ）とは

Songzaは、かつてアメリカとカナダで展開されていた無料の音楽ストリーミング・レコメンデーションサービスです。ユーザーは、音楽の専門家によって作成されたプレイリストを通じて、様々なジャンルの音楽を楽しむことができました。このサービスの大きな特徴は、ユーザーの1日の時間帯、気分、活動内容に合わせて最適なプレイリストを提案する機能です。

サービスの主な特徴

専門家によるプレイリスト: 音楽の専門家が作成した質の高いプレイリストが提供されていました。
パーソナライズされたレコメンデーション: ユーザーの好みや状況に応じて、最適なプレイリストを提案する機能が搭載されていました。
多様なプレイリスト: 「目覚め」「運動」「通勤」「集中」「リラックス」「娯楽」「睡眠」など、様々なシチュエーションに対応したプレイリストが用意されていました。
ユーザーの好みを学習: ユーザーが曲に対して「好き」か「嫌い」かを投票することで、サービスが個人の音楽の好みを学習し、よりパーソナライズされたレコメンデーションを提供しました。
テーマや年代に基づいた検索: アーティストや楽曲、ジャンルだけでなく、「90年代の一発屋」や「ファッション・ウィークの音楽」のようなテーマや年代に基づいたプレイリスト検索も可能でした。

サービスの歴史

Songzaは、2008年10月にAmie Streetによって買収され、そのプロダクトとして誕生しました。その後、2010年にアマゾンに売却されましたが、共同創業者たちは再びSongzaに焦点を当て、サービスの再構築に取り組みました。当初はソーシャルラジオのような機能も搭載されていましたが、市場のニーズに合わせて変化を遂げました。

2011年9月には、iPhoneとAndroidアプリでベータ版として再リリースされ、25人の音楽キュレーターによる専門家チームが加わりました。2012年3月には、時間帯に基づいてシチュエーションを提案する「音楽コンシェルジュ」機能が追加され、ユーザー体験が向上しました。この機能は、ユーザーの気分に応じてフィルタリングも可能で、例えば水曜日の朝には「目覚め」「シャワー中の歌」「運動」といったシチュエーションが提案されました。

アプリのダウンロード数は急速に増加し、2012年6月にはiPad向けのiTunes無料アプリでトップを獲得、iPhone向けの無料アプリでも2位にランクインしました。また、カナダでも人気を博し、開設から70日後には100万ダウンロードを達成しました。

Googleによる買収とサービス統合

2014年7月1日、SongzaはGoogleに買収されました。買収額は非公開でしたが、推定では1500万ドルから3900万ドルの間とされています。この買収により、Songzaの機能はGoogle Play Musicに統合されることになりました。

2016年1月31日には、SongzaのサービスはGoogle Play Musicに完全に統合され、メインサイトはオフラインとなり、Google Play Musicへリダイレクトされるようになりました。

サービス終了後

Songzaは、その革新的なレコメンデーション機能で多くのユーザーに支持されましたが、Google Play Musicへの統合に伴い、その名前は過去のものとなりました。しかし、Songzaの音楽キュレーションのノウハウは、現在のGoogle Play Musicにも受け継がれています。

現在では、Google Play Musicを通じて、Songzaが提供していたようなプレイリスト体験を、引き続き楽しむことができます。

参考文献

公式ウェブサイト

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