Soul Renaissance

ゴスペラーズの15枚目のオリジナルアルバム『Soul Renaissance』は、彼らの音楽的なルーツに立ち返り、ソウルミュージックとR&Bへの情熱を再燃させた意欲作です。前作から2年半ぶりとなるこのアルバムは、メンバーである北山陽一の療養期間を経てリリースされ、ファンにとっては待望の一枚となりました。

アルバムには、先行シングルとしてリリースされた「Dream Girl」「GOSWING/Recycle Love」「Fly me to the disco ball」を含む、全15曲が収録されています。これらのシングル曲は、それぞれ異なる魅力を持っており、ゴスペラーズの幅広い音楽性を感じることができます。

特に注目すべきは、RHYMESTERが15年ぶりに楽曲参加した「Hide and Seek feat. RHYMESTER」です。この楽曲は、ゴスペラーズのハーモニーとRHYMESTERのラップが絶妙に融合し、新たな音楽の可能性を示唆しています。過去にも共演経験のある両者だからこそ成せる、息の合った掛け合いは聴きごたえ十分です。

また、アルバム全体を通して、ゴスペラーズが2000年に発表したアルバム『Soul Serenade』以来となる、ソウルミュージックとR&Bへの原点回帰を意識している点が大きな特徴です。彼らのルーツであるブラックミュージックへの敬意と愛情が、アルバム全体から感じられます。往年のファンはもちろん、新たな音楽ファンにも、彼らの魅力を再発見できるアルバムと言えるでしょう。

収録曲は以下の通りです。

1. イントロ'17
2. GOSWING
3. Dream Girl
4. All night & every night
5. Hide and Seek feat. RHYMESTER
6. Recycle Love
7. 暁
8. インター’17
9. Deja Vu
10. Silent Blue
11. Let it shine
12. angel tree
13. Liquid Sky
14. Fly me to the disco ball

アルバムには、それぞれの楽曲に異なる個性があり、ゴスペラーズのメンバーたちの多才な音楽性を堪能できます。

「Let it shine」は、海外ドラマ『タイムレス』のエンディングテーマに起用され、その美しいメロディーと力強い歌声が多くの視聴者を魅了しました。

また、「angel tree」は、森永製菓「小枝」の45周年企画コラボレーションソングとして制作され、親しみやすいメロディーと心温まる歌詞が、多くの人々に愛されています。

『Soul Renaissance』は、ゴスペラーズが原点回帰をしながらも、新たな音楽への挑戦を忘れない、彼らの進化を感じさせる一枚です。ぜひ、多くの方に聴いていただきたいアルバムです。

もう一度検索