SourceForge.net

SourceForge.netとは

SourceForge.netは、オープンソース[[ソフトウェア]]（FLOSS）開発者向けに、無料でホスティングと開発ツールへのアクセスを提供するプラットフォームです。この種のサービスとしては古参であり、FLOSSコミュニティでは広く知られています。

概要

SourceForge.netは、Slashdot Media社によって運営されています。かつてはオープンソースのシステムでしたが、そのフォークとしてGNU SavannahやGForgeが誕生しました。2008年時点では約18万個のプロジェクトと約190万人の登録ユーザーを抱えていましたが、休眠状態のプロジェクトも多く存在します。

SourceForge.netは、プロジェクトごとにユニークな名前が与えられ、`http://project-name.sourceforge.net`や`http://project-name.sf.net`のようなサブドメインが割り当てられます。プロジェクトが活発であれば、トップページに「Top Project」として一覧表示される栄誉も得られます。このプラットフォームは、単なるプロジェクトのホスティング場所としてだけでなく、オープンソース開発者コミュニティの集まる場としても機能しています。

各プロジェクトには、ウィキ、MySQLデータベース、CVSまたはSubversionによるバージョン管理されたソースコード、そして独自のWebサイトを設置できるストレージ容量が提供されます。

SourceForge.netにコードをアップロードする際には、SourceForgeの永久的独自ライセンスに同意する必要があります。

競合サービス

SourceForge.netの競合となるサービスには、RubyForge、Tigris.org、BountySource、BerliOS、JavaForge、GNU Savannahなどが存在します。

アクセス状況

Compete.comの調査によると、2008年時点でSourceForge.netには年間約2800万人が訪れていました。

中国での一時的禁止措置

SourceForge.netは過去に、中国政府によってアクセス禁止措置を受けたことがあります。2002年に一度禁止された後、2003年に解除されました。しかし、2008年6月26日には再び中国本土からのアクセスがブロックされ、これは北京オリンピックに関連した措置であると考えられています。このアクセス制限に対し、SourceForge.net上でホストされていたNotepad++のプロジェクトでは、開発者による中国ボイコット運動が発生しました。

このアクセス制限は2008年7月23日に解除されました。

他のアクセス制限国

SourceForge.netの利用規約では、アメリカ合衆国海外資産管理局の制裁リストにある国（キューバやイランなど）ではサービスを利用できないとされています。これらの国の人々は、SourceForge.net上のプロジェクトをブラウズしてダウンロードすることはできますが、セキュアなサーバー（https://sourceforge.net）にはアクセスできません。つまり、ログインやソースコードの登録が制限されています。

ソースコードの取得

SourceForge.netで管理されているソースコードは、CVSやSubversionといったバージョン管理システムを通じて取得できます。通常、ソースコードの取得はプロジェクトメンバーに限られますが、オープンソースプロジェクトの場合には、メンバーでなくても取得可能です。

Subversionを使用してソースコードを取得する際には、以下の形式のリポジトリURLを指定します。

`http://svn.sourceforge.net/svnroot/該当するプロジェクト名`

まとめ

SourceForge.netは、オープンソース開発者にとって重要なプラットフォームであり、多くのプロジェクトがその上で開発されています。しかし、過去にはアクセス制限などの問題も経験しており、利用には注意が必要です。

外部リンク

SourceForge.net （英語）
The SourceForge Story (英語)
SourceForge.JP、米SourceForge.netの全オープンソース・プロジェクト情報を日本語に | RBB TODAY
OSDN: Open Source Development Network

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