Stellar☆Theater

『Stellar☆Theater』シリーズ作品解説

2009年6月26日、Rosebleuより発売された恋愛アドベンチャーゲーム『Stellar☆Theater』（ステラ☆シアター、略称：すてしあ）は、宇宙人が存在する世界を舞台に、記憶喪失の主人公と、地球を守る「十二星座」候補生であるヒロインたちの物語を描いた18禁作品です。

本作は、新ブランドRosebleuの記念すべき第一作目であり、『SHUFFLE!』シリーズで知られるあごバリア氏（企画・シナリオ）と、鈴平ひろ氏（原画・キャラクターデザイン）という豪華タッグによって制作されました。シナリオは、単なるノベルゲームにとどまらず、プレイヤーが積極的に謎解きに参加できるゲーム性を取り入れることにこだわっています。「星座」をモチーフにした「ホロスコープツリー」システムが導入され、主人公はアイテムとして機能するこの石板を使って過去の出来事を解き明かし、物語を進めていきます。

ストーリーは、主人公である橘大地が5年前の火災事故で記憶を失いながらも、幼馴染や妹たちと平穏な日々を送る中、星座候補試験の協力者として選ばれることから始まります。試験会場となる茜橋東学園には、主人公にとって忘れられない存在である幼馴染の泉空を始め、個性豊かなヒロインたちが転入してきます。主人公は、ホロスコープツリーを用いながら、彼女たちが直面する様々な問題を解決し、試験期間を共に過ごしていきます。

ゲームシステムは、選択肢やマップ移動によるストーリー分岐が基本となりますが、ホロスコープツリーを用いた過去へのアクセスが重要な要素となっています。「場所自身が過去の出来事を記憶している」という設定の下、プレイヤーは得たキーワードを入力することで、過去シーンを閲覧し、謎を解き明かしていくことになります。ホロスコープツリーは、過去に訪れた場所や達成したエピソードを確認する機能も備えています。

2011年6月24日にはファンディスク『Stellar☆Theater ENCORE』が発売され、本編ではサブキャラクターだった橘皐月が攻略可能になるなど、新たなストーリーが展開されました。さらに、シューティングゲーム「ステラ・シューター」も収録されています。

2013年2月28日には、サイバーフロントよりPlayStation Portable版『Stellar☆Theater PORTABLE』が発売されました。本編とファンディスクの内容に加え、5人のサブヒロインが攻略対象に追加された点が大きな特徴です。限定版には、シューティングゲームとカスタムテーマのダウンロードコードが同梱されましたが、表記ミスがあったことが公式サイトで訂正されました。

また、全年齢向けソーシャルノベルゲームとして、2012年5月22日からGREEで、2012年9月6日からPixivゲームで配信されました。アイテム課金制でプレイ可能となっています。

主要登場人物

主人公である橘大地は、記憶喪失を抱えながらも、周囲を明るく照らすような性格です。ヒロインたちはそれぞれ異なる個性と能力を持ち、星座候補生としての活躍や、主人公との恋愛模様が物語を彩ります。本編ヒロインの泉空、狩野星亜、姫ノ宮輝夜に加え、『Stellar☆Theater ENCORE』でヒロインとなった橘皐月、『Stellar☆Theater PORTABLE』でヒロインに追加されたサブヒロインたちも魅力的なキャラクターとして描かれています。

世界観と設定

本作は、宇宙人が存在し、地球が銀河遺産として保護されているという独自のSF世界観が特徴です。地球を守るために選ばれた「星座」と呼ばれる存在と、彼らの力を支える「ホロスコープツリー」は、物語を語る上で重要な要素となっています。

メディアミックス展開

『Stellar☆Theater』は、ゲームのみならず、ビジュアルファンブック、コミカライズ、小説、ドラマCDなどのメディアミックス展開もされています。これらを通して、ゲーム本編では描かれなかったストーリーや設定、キャラクターたちの魅力をより深く知ることができます。

まとめ

『Stellar☆Theater』シリーズは、記憶と運命、そして愛をテーマにした、魅力的なキャラクターと世界観、そして独自のゲームシステムが融合した作品群です。ゲーム本編、ファンディスク、PSP版と、それぞれ異なる魅力を持ち、多くのファンを魅了し続けています。多様なメディア展開も相まって、この作品の世界観はより広く浸透し、長く愛される作品となっています。

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