Studio One (ソフトウェア)

Studio One（スタジオワン）とは

Studio Oneは、PreSonus（プリソーナス）社が開発した、デジタル・オーディオ・ワークステーション（DAW）ソフトウェアです。音楽制作における作曲、編曲、レコーディング、ミキシング、マスタリングといった一連の作業を、このソフトウェア一つで完結できます。その直感的な操作性と豊富な機能から、プロの音楽家からアマチュアまで幅広い層に利用されています。macOSとWindowsの両方に対応しており、様々な環境で音楽制作に取り組むことができます。

日本国内では、初期は日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社が代理店でしたが、2010年10月以降は株式会社ジェネレックジャパン（旧：株式会社エムアイセブンジャパン）が販売を担当しています。

主な機能

作曲・編曲：MIDIシーケンス、コードトラック、アレンジトラックなどを利用して、自由な発想で楽曲を制作できます。
レコーディング：高音質のオーディオ録音に対応。外部オーディオインターフェースとの連携もスムーズです。
ミキシング：豊富なプラグインエフェクトを搭載。自由なルーティングで、こだわりのミキシングが可能です。
マスタリング：プロレベルのマスタリングツールを搭載。楽曲の最終仕上げを高品質に行えます。
ライブパフォーマンス：ショーページ機能で、ライブ演奏をスムーズに行えます。
イマーシブオーディオ：Dolby Atmosなどの立体音響制作にも対応しています。

バージョンごとの主な特徴

バージョン7（2024年10月9日リリース予定）

ArtistおよびPrimeエディションを廃止し、Proエディションのみの提供に。
年3～4回のメジャー機能リリースを計画。
メジャー機能リリースは、永続ライセンスのバージョンアップ権、またはStudio One Pro+利用者に提供。

バージョン6（2022年9月30日リリース）

スマートテンプレート機能の搭載。
ビデオトラックの搭載。
UIのカスタマイズが可能に。
バージョン6.5（2023年9月27日リリース）では、Dolby Atmosを含むイマーシブオーディオに対応。

バージョン5（2020年7月7日リリース）

スコアエディター（楽譜編集）機能の搭載。
ライブパフォーマンス用のショーページの搭載。
クリップ単位でゲインエンベロープの作成が可能に。
バージョン5.2（2021年5月9日リリース）では、スコアエディターがタブ譜とドラム譜に対応、オーディオクリップのバージョン管理が可能になった。
Rosetta 2を介してM1チップ搭載Macに対応。
バージョン5.4（2021年9月15日リリース）では、Appleシリコンへのネイティブ対応、プラグインのスリープ機能、複数フォーマットへの一括エクスポートに対応。

バージョン4（2018年5月22日リリース）

コードトラック、コード自動検出機能を追加。
コードトラックのコードにMIDIやオーディオを追従させる機能を追加。
ドラムエディターを追加。
ARA 2に対応、AAF形式での保存に対応。
ドラムモジュール「Impact」は「Impact XT」に、サンプラー「Sample One」は「Sample One XT」へと進化。
バージョン4.5（2019年5月21日リリース）では、プラグインマネージャー、マルチコアCPU使用時の最適化、AAC/ALAC形式での出力に対応。

バージョン3（2015年5月20日リリース）

アレンジトラック、スクラッチパッド機能を追加し、楽曲の別バージョン作成が容易に。
拡張FXチェーンやMulti Instrumentなど、多くの機能を追加。
内蔵音源には「Mai Tai」や「Presence XT」を搭載。
UIがダークグレー基調に変更、ユーザーによるベースカラー変更も可能に。
バージョン3.5（2017年5月24日リリース）では、ミキサーやプラグイン操作の履歴復元、低レイテンシーモニタリング、DDPのインポートに対応。

バージョン2（2011年10月31日リリース）

ARAに対応。
Celemony社の「Melodyne」との統合により、Studio One内でのシームレスなピッチ補正が可能に。

バージョン1（2009年9月27日リリース）

ソフトウェアの動作が高速。
オーディオファイル、インストゥルメント、エフェクトをドラッグ＆ドロップでトラックにセット可能。
バージョン1.6.1（2010年11月18日リリース）で日本語に対応。

Studio Oneを使用している著名人

Studio Oneは、多くの著名な音楽家やプロデューサーに愛用されています。

浅田祐介（音楽プロデューサー）
砂原良徳（サウンドクリエイター、DJ）
林ゆうき（劇作曲家）
CHARA（シンガーソングライター、音楽プロデューサー、ミュージシャン）
松隈ケンタ（音楽プロデューサー）
平沢進（シンガーソングライター、音楽プロデューサー）
ピノキオピー（ボカロP、イラストレーター）
いよわ（ボカロP、イラストレーター）
きくお（ソングライター、ボカロP、DJ）
Yuta Imai（コンポーザー、DJ）

関連書籍

Studio Oneの操作方法や音楽制作のノウハウを解説した書籍も多数出版されています。

「Studio Oneガイドブック 〜次世代DAWソフトの入門書・VERSION2シリーズ対応」（2013/10/24、近藤 隆史 (著)、 スタイルノート）
「作りながらおぼえるDTM入門StudioOne3Prime対応版 」（2015/8/25、大須賀 淳 (著)、 秀和システム）
「Studio One 3で学ぶ音楽の作り方」（2015/8/25、浅田 祐介 (著), 小南千明（楽曲提供）、リットーミュージック）
「Studio One 3ガイドブック 〜進化した次世代DAWソフトの入門書 」（2016/2/25、近藤 隆史 (著)、スタイルノート）
「Studio One 3.3徹底操作ガイド THE BEST REFERENCE BOOKS EXTREME 」（2016/12/22、藤本 健 (著)、リットーミュージック ）
「DAWで学ぶリズム打ち込み入門　 Cubase / Studio One / MIDIデータで実践! DTMer必携のリズム・パターン集」（2018/9/20、Watusi(COLDFEET) (著)、リットーミュージック）
「Studio One 4ガイドブック 〜進化するDAWソフトでイチから音楽づくり」（2019/9/18、近藤 隆史 (著)、スタイルノート）
「できるゼロからはじめるパソコン音楽制作超入門 改訂版 　はじめる前に観るDVD付【Studio One Prime 4.5対応】」 (できるシリーズ)（ 2019/9/20、侘美 秀俊 (著)、リットーミュージック）
「Studio One 4.x 徹底操作ガイド (THE BEST REFERENCE BOOKS EXTREME)」（2020/1/23、藤本 健 (著)、リットーミュージック）

外部リンク

PreSonus | Studio One日本語ポータルサイト - powered by MI7
PreSonus Studio One

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