Sugarless GiRL

capsule『Sugarless GiRL』

2007年2月21日にリリースされたcapsuleの8枚目のオリジナルアルバム『Sugarless GiRL』は、エレクトロニックサウンドを基調とした意欲作です。本作は、単なる「クラブっぽいポップス」ではなく、「ポップスっぽいクラブ」という新たな音楽性を追求したと中田ヤスタカは語っています。

アルバムと同日にデジタルシングルとしてリリースされた表題曲「Sugarless GiRL」は、中田ヤスタカ自身が監督を務めたミュージックビデオも制作され、ベストアルバムの初回限定版DVDに収録されました。この楽曲は、BPM128で制作されたものが、1.01162倍速されBPM129.48736で収録されており、その独特なテンポ感も特徴の一つです。

アルバムの背景

リリースに先駆けて、2006年12月13日には限定12インチアナログ盤「Starry sky」が発売されています。アルバム自体は当初2007年1月のリリース予定でしたが、2月に延期。前作『FRUITS CLiPPER』から約9ヶ月半ぶりのリリースとなりました。

楽曲解説

アルバムには、以下のような楽曲が収録されています。

2. Starry Sky
限定12インチアナログ盤には「Starry sky (extended version)」が収録されていましたが、当初は(extended version)の表記はありませんでした。シングル版とアルバム版ではアレンジが大きく異なり、アルバム収録時には表記が変更されました。
3. REALiTy
限定12インチアナログ盤では「Reality」と表記されていました。シングル版とは若干のアレンジの違いがあります。
4. Sugarless GiRL
限定12インチアナログ盤には「Sugarless GiRL (extended version)」が収録されており、こちらはextended versionに存在した『けど』という歌詞がアルバム版ではカットされています。また、アルバム版とextended versionでは大幅にアレンジが異なっています。
11. star sniper
iTunes Store限定で配信されたボーナストラックです。こしじまとしこではない女性がスペイン語で語りかけています。

タイアップ

アルバム収録曲である「Starry Sky」は、日本テレビ系『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』のエンディングテーマとして使用されました。

パッケージ

アルバムは初回限定盤と通常盤の2形態でリリース。初回限定盤にはロゴ入り携帯ストラップが付属していました。両形態とも歌詞カードは封入されていません。

収録曲

全曲の作詞・作曲・編曲を中田ヤスタカが担当。こしじまとしこは「Starry Sky」「Sugarless GiRL」「JUMPER」「the monster is sleeping」の4曲でボーカルを担当しています。

Sugarless GiRL (2021 Remaster)

2021年9月4日には、アルバム『Sugarless GiRL』のリマスター版『Sugarless GiRL (2021 Remaster)』が配信限定でリリースされました。これは、capsuleの過去作品をリマスター音源とビジュアライザーと共にYouTubeで公開する『CAPSULE アーカイブコレクション』という企画の一環としてリリースされたものです。

背景

リマスター版は、2021年8月よりYouTubeで連日公開され、9月4日に配信が開始されました。リマスターに際して、iTunes Store限定で配信されていたボーナストラック「star sniper」は収録されていません。

収録曲

リマスター版も、全曲の作詞・作曲・編曲を中田ヤスタカが担当。オリジナル版と同様に、こしじまとしこが4曲でボーカルを担当しています。

まとめ

『Sugarless GiRL』は、capsuleの音楽性の転換期を示す重要なアルバムであり、そのエレクトロサウンドは現在でも高く評価されています。リマスター版のリリースによって、過去の名作が新たな形で楽しめるようになりました。

外部リンク

* capsule - Sugarless GiRL (2021 Remaster) - YouTube

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