SunnycombTV

SOLiVE Korea と sunnycombTV：ウェザーニューズが贈る韓国向け気象情報番組

ウェザーニューズ（WNI）は、2011年1月から2016年4月まで、韓国向けに気象情報番組を放送していました。2011年1月1日から2014年4月11日までは『SOLiVE Korea（ソライブ コリア）』、その後2014年9月29日から2016年4月29日までは『sunnycombTV』として放送されました。本稿では、この2番組について詳しく見ていきます。

SOLiVE Korea：韓国への気象情報発信

『SOLiVE Korea』は、『SOLiVE24』で放送されていた『SOLiVE Asia』のリニューアルとして誕生しました。2010年末、ウェザーニューズは『SOLiVE Asia』を「ネクストステージ」へ進化させることを発表。放送時間を現地時間の20時～21時に変更し、『SOLiVE Korea』と『SOLiVE China』に分離されました。

番組は韓国語で放送され、ウェザーニューズ韓国語版サイトやPC用閲覧ソフトウェア「ソラマド」で配信されました。当初は『SOLiVEムーン』のアレンジ版BGMを使用していましたが、2013年6月からは別のBGMに切り替わっています。

2011年3月11日の東日本大震災の影響で放送休止となりましたが、6月13日に放送を再開。平日（月～金）のみの放送となり、出演者体制の変更や、韓国オフィスからの生放送、公式TwitterとFacebookの開設など、様々な対応がとられました。YouTubeへの時差配信もこの頃から開始され、韓国独自の減災スケールも表示されるようになりました。

sunnycombTV：アプリとの連携強化

2014年9月29日、『SOLiVE Korea』はウェザーニューズの海外向けアプリ「sunnycomb」と連動した『sunnycombTV』へとリニューアルされました。しかし、2016年4月29日をもって放送を終了しました。

出演者と番組内容

『SOLiVE Korea』と『sunnycombTV』には複数のキャスターが出演していました。ペ・スヨン、チェリョンらが主な出演者として活躍し、曜日や時間帯によって出演者が変わることもありました。番組では、明日の天気予報、今日の天気の振り返り、アジアの天気、視聴者からの天気に関する質問への回答など、多様なコーナーが放送されました。

番組後半には、曜日ごとに異なる特集コーナーが設けられていました。例えば、世界の文化紹介、週末のイベント情報、天気に関することわざの紹介、視聴者参加型の企画など、多様な内容が展開されました。不定期放送のコーナーもあり、ゲストを招いてのインタビューや、最新の天気ニュースなども放送されていました。

特に『SOLiVE Korea』では、2011年11月にはキャスターオーディションが開催され、その様子がネット配信で中継されました。

番組の変遷と特徴

『SOLiVE Korea』は、東日本大震災をきっかけに放送時間や内容を変更し、より韓国の視聴者ニーズに合わせた番組へと進化していきました。公式SNSの活用やYouTube配信など、デジタル技術を積極的に取り入れることで、視聴者との距離を縮める努力も見られました。後継番組『sunnycombTV』では、アプリとの連携により、より利便性の高い気象情報サービスを提供しようとしていました。

『SOLiVE Korea』と『sunnycombTV』は、ウェザーニューズが韓国の視聴者へ気象情報を届けるための挑戦の軌跡を示す番組でした。番組を通して、韓国における気象情報への関心の高まりと、デジタル技術を活用した情報発信の進化を垣間見ることができます。番組は終了しましたが、その取り組みは、今後の気象情報番組制作における一つのモデルケースとして、参考にできるでしょう。

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