Sweet heart (globeの曲)

課題と創造性の交差点: globeの「sweet heart」

「sweet heart」は、1998年9月30日にリリースされたglobeの15枚目のシングルであり、グループの人気を支える楽曲の一つです。この曲は、彼らの4枚続きのシングルプロジェクト『BRAND NEW globe 4 SINGLES』の第3弾として登場しました。

この楽曲の制作過程は、メンバーKEIKOとMARCにとって挑戦的なものでした。特に、ドラムンベースとポップ音楽の要素が混在する独特のスタイルに対して、どのように歌うべきか悩んでいました。二人は最終的に、「感情をあまり考えずに、あくまでノリで淡々と歌おう」という方針に決定しました。これにより、歌唱の自由さを得つつも、聴く者を魅了する仕上がりを目指しました。

MARCは、小室哲哉からの指示に応じて「ラガマフィン調で歌ってほしい」とのリクエストを受けました。彼は感情を込めて歌い上げようとしたものの、何度もテイクを重ねる中で満足のいくパフォーマンスができず、思わず泣いてしまうこともありました。しかし、小室は「大丈夫、いいよ」と彼を励まし、その言葉に救われたと言います。

楽曲の歌詞自体も、最初は全く違う内容でしたが、MARCがKEIKOのボーカルトラックをラフミックスとしてクラブで流したことでインスピレーションを受け、大きな音で体感することの楽しさを思い出しました。その経験を基に、歌詞を全面的に見直したとのことです。KEIKOは歌録りを30分で終えたのに対し、MARCは2日間を要しました。

さらに、このシングルは、全ての楽曲に共通するテーマ『悪夢』が描かれたミュージックビデオ（MV）も制作されています。「TKが見た悪夢」をテーマにしたMVでは、ライブ以外での小室哲哉の破壊的な一面が表現されています。この作品は、2020年時点でglobeがオリコンチャートで獲得した最後の1位となるシングルでもあります。

収録内容

1. sweet heart (Straight Run)
作詞: TK & MARC
作曲・編曲: TETSUYA KOMURO
FORD「COUNTDOWN FESTIVAL」キャンペーンソング
2. sweet heart (LA Intensive Remix)
3. sweet heart (Instrumental)

収録アルバム

• - sweet heart
• - Relation (アルバムバージョン)
• - CRUISE RECORD 1995-2000
• - globe decade -single history 1995-2004-
• - 15YEARS -BEST HIT SELECTION- (アルバムバージョン)

「sweet heart」は、音楽的な実験と情熱的な表現が交差する一曲であり、今も多くのファンに愛され続けています。この楽曲によって、globeの新たな一面が引き出され、彼らの音楽キャリアの中での重要な位置を占めることとなりました。

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