Sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜

『sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜』は、エレファントカシマシが2000年に発表した2枚目のベスト・アルバムです。宮本浩次氏自らが「青春」をテーマに選曲した楽曲群で構成されており、彼らの音楽の原点とも言えるポニーキャニオン時代の楽曲が中心となっています。

アルバム概要

本作は、エレファントカシマシの音楽的ルーツを探る上で重要な作品と言えるでしょう。選曲は宮本浩次氏のこだわりが反映されており、彼の青春時代を彩った楽曲、または青春というテーマに合致する楽曲が厳選されています。初期のエレカシの魅力が凝縮された内容と言えるでしょう。

初回盤と通常盤

本作は初回盤と通常盤の2形態でリリースされました。初回盤は2枚組で、特典CDにはEPICソニー時代に録音された未発表音源2曲が収録されています。一方、通常盤は初回盤の発売から3週間後にリリースされました。エレカシのアルバムで、初回盤と通常盤で発売日が異なるのは本作のみです。

収録曲について

アルバムには、彼らの代表曲である「悲しみの果て」「風に吹かれて」「今宵の月のように」などが収録されています。これらの楽曲は、エレカシの音楽性を確立した重要な作品であり、多くのファンに愛されています。また、「昔の侍」「さらば青春」といったアルバム初収録の楽曲も含まれており、ファンにとっては貴重な音源と言えるでしょう。

特に注目すべきは、「月夜の散歩」です。この楽曲は、アルバム『明日に向かって走れ-月夜の歌-』に収録されているものとは別テイクで、佐久間正英氏がオルガンで参加しています。また、「遠い浜辺」はアルバム・ミックスで収録されており、シングル・バージョンとはボーカルやドラムなどが異なっています。これらの違いを聴き比べるのも、本作の楽しみ方の一つと言えるでしょう。

初回限定盤CDについて

初回限定盤に付属するCDには、「石橋たたいて八十年」と「始まりはいつも」という2曲の未発表作品が収録されています。これらの楽曲は1994年に録音されたもので、いわゆるアウトテイクです。当時のエレカシの制作過程を垣間見ることができる貴重な音源であり、ファンにとっては必聴と言えるでしょう。

まとめ

『sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜』は、エレファントカシマシの青春時代の音楽を凝縮したベスト・アルバムです。彼らの音楽のルーツを探りたい方、初期のエレカシの魅力に触れたい方にとって、おすすめの一枚です。初回盤には未発表音源も収録されており、ファンにとってはコレクションアイテムとしても価値があるでしょう。

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