TAKE 6

TAKE 6について

TAKE 6（テイク6）は、ジャズ、ゴスペル、R&Bを見事に融合させた男性6人組のコーラスグループで、音楽界においてユニークな存在感を放っています。彼らのスタイルはア・カペラ（無伴奏）で、豊かなハーモニーが特徴です。本記事では、TAKE 6の成り立ちから歴史、メンバー、ディスコグラフィを紹介します。

グループの起源

TAKE 6の歴史は、1980年にアラバマ州のオークウッド・カレッジで4人組の「ジェントルメンズ・エステート・カルテット」としてスタートしました。クロード・マックナイトを中心とするこのグループは、学校のトイレでハーモニーの練習をしていた際、マーク・キブルが彼らの歌に合いの手を入れることでメンバーに加わりました。この出来事を皮切りに、さらにマーヴィン・ウォーレンを迎え、グループ名を「アライアンス」に変更しました。1987年にはデイヴィッド・トーマス、セドリック・デント、アルヴィン・チーアが加わり、TAKE 6としての形が整いました。

音楽キャリアの発展

彼らはゴスペル音楽を重視しており、デモテープを制作し、ゴスペル専門のレーベルにアプローチしました。ア・カペラのスタイルだったため、初めはメジャーレーベルから興味を持たれませんでしたが、1988年のショーケースでワーナー・ブラザース・ナッシュビルのディレクターであるジム・エド・ノーマンに見出され、契約にいたります。同年、彼らはア・カペラで構成されたアルバム『TAKE 6』をリリースし、ビルボードチャートでも高評価を得ます。このアルバムは、ステラー・アウォーズで数々の賞を受賞した他、グラミー賞では「ベスト・ソウル・ゴスペル」と「ベスト・ジャズ・パフォーマンス」を獲得します。

メンバーの変遷と新たな挑戦

1991年にマーヴィン・ウォーレンがプロデューサーの道を選ぶためグループを離れ、ジョーイ・キブルが新たに加わりました。その後もメンバーは代替がありながら活動を続け、2005年には自身のレーベル「Take 6 Records」を設立し、アルバム『フィールズ・グッド』を日本で先行発売しました。このアルバムには、テレサ・テンの楽曲のカバーも収録されています。

TAKE 6のメンバーは、現在も活発に活動を行っており、セドリック・デントは教授としての顔も持ちながらツアーには限られた参加となっています。彼の代わりにクリスチャン・デントリーがメンバーに加わり、緊密なハーモニーを維持しています。2008年にはアルバム『ザ・スタンダード』、2010年にはクリスマスアルバム『ワンダフル・タイム』をリリースしました。

音楽活動と影響

TAKE 6は、日本でも多くのメディアに取り上げられ、金曜のニュース番組「筑紫哲也NEWS23」では彼らの楽曲がテーマソングとして使用されていました。また、2001年にはJ-FRIENDSの楽曲に参加するなど、幅広いコラボレーションも展開しています。2019年には松田聖子のアルバム『SEIKO JAZZ 2』のプロデューサーも務め、その音楽的影響力は今もなお健在です。

結論

TAKE 6は、ゴスペルを核とし、ジャズやR&Bを取り入れた独自の音楽スタイルでリスナーの心をつかんできました。彼らのハーモニーと情熱は、多くのファンに感動を与えています。これからの活動にも期待が寄せられ、音楽シーンにおける重要な存在であり続けることでしょう。

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