TARU

TARU（タル）

TARU（タル）は、1964年8月23日生まれの日本のプロレスラーで、本名は多留嘉一（たる よしかず）です。兵庫県神戸市出身で、彼の特徴的な外見とスタイルは多くのファンに愛されています。特に白いコンタクトレンズをはめた強面の顔付きに、上半身に施されたトライバルタトゥーは彼のアイデンティティの一部となっています。TARUは、悪役集団「VOODOO-MURDERS」（VM）のリーダーとしてプロレスリングZERO1を中心に活動しており、その強烈なキャラクターで知られています。

来歴

TARUはもともと神戸で空手家としてキャリアをスタートしましたが、1995年に発生した阪神・淡路大震災を契機にプロレスに転向することを決意しました。1996年7月26日には、WARの武輝道場でデビューを果たします。その後、メキシコでの経験を経て、TARUはルードレスラーとして名を馳せ、他の多くのプロレスラー、特に大島伸彦（現在のCIMA）や諏訪高広（現在のSUWA）と共にCRAZY-MAX（C-MAX）を結成しました。

しかし、日本に帰国後、TARUは武輝道場との関係を断ち、C-MAXのマネージャー兼兄貴分としての役割を持ち続けます。彼の最大の特徴は、試合中の見た目とは裏腹に、仲間との連携や戦略を重視する点です。2004年にはC-MAXが解散し、フリーランスの道を歩むこととなります。

2005年に全日本プロレスで「VOODOO-MURDERS」を結成し、凶器を使った攻撃や他レスラーへの罵倒を武器にしてヒールとしての地位を確立します。2006年には三冠ヘビー級選手権に挑戦し、2007年には世界タッグ選手権を獲得するなど、多くの栄光を手に入れます。

事件と復帰

2011年には、同僚レスラーへの暴行事件が発生し、無期限の出場自粛を発表しましたが、その後も彼の復帰を望む声が多く、2013年には新生VMに合流し、プロレス界に戻ります。TARUはその独特なキャラクターと共に、様々な団体で活躍し続けています。彼の道筋は波乱に満ちていますが、そのたびにファンの記憶に強く刻まれる存在となっています。

得意技

TARUのリングでのスタイルは、空手出身でありながらも凶器を使うなどの卑劣なプレーを取り入れています。例えば、彼のフィニッシュホールド「TARUドリラー」は、相手を頭からマットに叩きつける技です。また、様々な変則技や蹴り技も巧みに使い、試合に独自の色を加えます。彼のキャラクターがヒールであるためか、勝つためにはどんな手段でも厭わないという姿勢が強調されています。

総じて

TARUは、プロレス界においてその存在感と悪役としての魅力で多くのファンを魅了し続けています。彼の試合には観客の期待が高く、次なる展開に注目が集まるレスラーです。リングの外では非常に紳士的な一面も見せており、多様な側面を持つ人物でもあります。

もう一度検索