VOODOO-MURDERS

VOODOO-MURDERS（ブードゥー・マーダーズ）

全日本プロレスの舞台で活動するヒール・レスラーのユニットであるVOODOO-MURDERS（略称：VM）は、日本プロレス界において特異な存在感を放つ団体です。当初は2005年にリーダーのTARUによって設立され、いくつかの波乱に満ちた出来事を乗り越えてきました。その歴史は、2005年の結成から始まり、数々のメンバーチェンジや活動の停滞、そして復活を経て、現在の形へと繋がっています。

結成と初期の活動

VOODOO-MURDERSは、当初TARUとジョニー・スタンボリーの共闘から始まりました。スタンボリーは、ラブ・マシンズの一員として活動していたものの、戦力外通告を受け孤立していました。一方、TARUはDRAGON GATEからフリーに転身し、全日本プロレスで武藤敬司をターゲットに掲げていました。共に反・全日本プロレスという目的を持つことで、結束が強まったのです。

その後、メンバーは元WWEの選手たちなど多様な背景を持つレスラーが加入し、2006年には諏訪間幸平が諏訪魔に改名して加入。さらに、RO&Dとの抗争激化やその後の選手の脱退・加入を通じて、VOODOO-MURDERSは急速に注目を集め始めました。

活動の波に乗る

2006年には諏訪魔、不吉な運命を背負った選手たちが加わり、メンバー間の連携は確固たるものとなります。しかし、2008年には多くのメンバーが脱退し、活動が混迷期へと突入します。特に、近藤修司や小島聡ら主力選手が続々と離脱したことで、ユニットは一時的に解散の危機に瀕しました。

数年後の2011年、内部での問題が噴出し、スーパー・ヘイトへの暴行事件をきっかけに全日本プロレスから強制解散が課されたことは、VOODOO-MURDERSの歴史の中でも特に痛ましい出来事でした。解散後、各メンバーはそれぞれの道を歩むことに。

蘇生、そして再結成

2012年に元メンバーのbrother YASSHIが復帰を発表し、VOODOO-MURDERSの再始動が告げられました。TARUも復帰会見を行い、グループへの再合流を報告しました。その後、元のメンバーや新たに加わった選手たちと共に、再び日本のプロレス界で活躍することになります。

特に2014年からは全日本プロレスの場で再び姿を見せ、brother YASSHIが新体制に登場するも、全日本プロレスからの参戦拒否のコメントが飛び出すなど、我々にとっては予期せぬ展開となりました。しかし、その後も独自のスタイルを持つユニットは多くのファンから支持を受け続けました。

現在と未来

今日のVOODOO-MURDERSは、活動を続ける中で新しいメンバーが加入しつつも、強い結束を誇っています。近年の興行では、TARUを筆頭に、諏訪魔や斉藤ジュンなど新旧のレスラーたちが絡む試合が注目され、多くのファンを魅了しています。2023年には再び全日本プロレスからの黄金期を迎えることが期待されています。

VOODOO-MURDERSの歴史は波乱に満ちているものの、その分多くのドラマと感動を孕んだストーリーが展開されているのもまた事実です。今後の彼らの活動に目が離せません。

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