TASAKI

株式会社TASAKI：日本の宝飾業界を牽引する老舗企業

1954年、兵庫県神戸市に創業した株式会社TASAKIは、日本を代表する宝飾企業として、世界的に高い評価を得ています。創業以来、真珠の養殖から加工、販売までを一貫して行い、その品質とデザイン性で高い評価を獲得し続けてきました。

真珠からダイヤモンドへ、そして高級時計へ：事業の多角化

TASAKIは、創業当初から真珠の生産・販売を主力事業として展開。その卓越した技術と品質により、国内外の市場で高いシェアを獲得しました。日本真珠振興会が主催する全国真珠品評会では、農水大臣賞を7度も受賞するなど、その品質は広く認められています。

1990年代には、ダイヤモンド事業へ進出。デビアスグループからダイヤモンド原石を購入する権利を取得することで、高品質なダイヤモンドを用いたジュエリーの製造・販売が可能となり、事業の幅を大きく広げました。1994年には、日本で唯一のDTCサイトホルダーの資格を取得し、デビアスから直接原石を購入する権利を獲得。これは、TASAKIのダイヤモンド事業における地位を確固たるものとする重要な出来事でした。

近年では、高級腕時計「TIMEPIECES」シリーズの発売を開始するなど、事業の多角化を積極的に推進しています。スイス独立時計師アカデミーに所属する浅岡肇氏が製作したトゥールビヨン腕時計「Odessa Tourbillon」など、高度な技術と洗練されたデザインが融合した製品を展開し、新たな顧客層を開拓しています。

さまざまな挑戦と成長：MBOと今後の展望

TASAKIの歴史には、数々の挑戦と成長の物語があります。2007年には、筆頭株主からの提案を拒否するなど、企業としての独立性を保ちつつ、独自の道を歩んできました。2012年には、社名を「TASAKI」に変更し、ブランドイメージを一新しました。同年には、他社製品との類似性問題で訴訟を起こすなど、企業としての権利を主張する姿勢もみせています。

2017年には、マネジメント・バイアウト（MBO）を実施し、株式会社スターダストに吸収合併されました。このMBOは、TASAKIの更なる成長と発展のための戦略的決断であり、新たな体制のもとで、更なる飛躍が期待されています。

充実した生産体制：全国に広がる養殖場と研究所

TASAKIは、高品質な真珠の生産のために、全国各地に養殖場や研究所を設けています。長崎県九十九島、三重県伊勢志摩など、恵まれた自然環境の中で、真珠の養殖が行われています。これらの施設では、高度な技術とノウハウを駆使して、美しい真珠の生産に貢献しています。

かつては、佐賀県伊万里、長崎県平戸、熊本県天草、鹿児島県奄美など、多くの地域で養殖場を運営していました。これらの養殖場や研究所、工場は、TASAKIの成長を支える重要な拠点として機能してきました。

今後の展開

TASAKIは、これからも伝統と革新を融合させ、高品質なジュエリーと時計を提供することで、日本の宝飾業界をリードしていくことでしょう。その歴史と技術、そして未来への挑戦は、世界中の多くの人々を魅了し続けています。

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