TBS・CBC日曜10時枠の連続ドラマ

TBS・CBC日曜10時枠の連続ドラマ

TBSおよび中部日本放送（CBC）が制作した「日曜10時枠の連続ドラマ」は、1973年10月から1975年12月まで放送されました。この枠は毎週日曜日の22:00から22:30までの30分間、TBS系列局によって編成されていました。

背景

このドラマ枠が誕生した背景には、1966年から続いていた『東芝日曜劇場』の放送がありました。1973年の番組改編によって、20:00から21:25に放送されていた『日曜ゴールデンシリーズ』が廃止され、それに伴い『日曜劇場』が21:00に移動することとなりました。この変更により、新たに10時枠のドラマがスタートしました。

プロダクションと放送

初期の作品『風の中のあいつ』はTBSが制作した唯一の作品であり、1973年10月7日から1974年3月31日まで放送されました。次の作品『度胸時代』からは全てCBCが制作を担当。これらのドラマは、一般的に社会的問題や家族の絆などのテーマを扱い、視聴者から支持を得ていました。

近畿地方の放送は、当初は朝日放送（ABC）が実施していましたが、腸捻転の解消後、1975年からは毎日放送（MBS）に変更されました。最終的にこの枠は1975年12月28日放送の『妻のあした』で幕を下ろし、5本の作品が放送されました。これに続く期間も、CBC製作の枠が続き、1992年までその影響を持ち続けました。

放送作品一覧

1. 風の中のあいつ (1973年10月7日 - 1974年3月31日): TBS製作。
2. 度胸時代 (1974年4月7日 - 9月29日): CBC製作。
3. ふたりぼっち (1974年10月6日 - 1975年3月30日): CBC製作。
4. ごめんなさいね (1975年4月6日 - 9月28日): CBC製作。
5. 妻のあした (1975年10月5日 - 12月28日): CBC製作。

以前の放送枠と影響

このドラマ枠の前には、TBSの日曜22時台で放送されていた数本の海外ドラマが存在しました。例えば、1963年から1966年にかけて放送された『サンセット77』や、1968年から1971年にかけて放送された『FBIアメリカ連邦警察』などがありました。これらは、ドラマ枠の編成に影響を与え、視聴者の期待に応えるための基盤を築いていました。

TBS・CBCの日曜10時枠の連続ドラマは、当時の社会情勢や視聴者のニーズを反映した作品が多く、今もなお日本のテレビドラマの歴史に名を刻むものとなっています。

もう一度検索