THANKS (ポケットビスケッツのアルバム)

ポケットビスケッツのベストアルバム『THANKS』

『THANKS』（サンクス）は、2000年3月24日に発売されたポケットビスケッツのベストアルバムです。このアルバムは、千秋のソロデビューに向けた活動と並行して制作されたものであり、ポケットビスケッツの集大成とも言える作品となっています。卒業アルバムのようなブックレットでは、花嫁や花婿の姿を含む様々な写真が掲載され、ファンにとって特別な意味を持つ仕上がりになっています。

今回のアルバムには、彼らがリリースしたシングル曲がすべて収録されており、多くの人にとって懐かしさを感じる選曲となっています。たとえば、オープニングには「Overture-Millennium-」が収録され、松任谷由実の作曲による美しいメロディが印象的です。

続いて、彼らのファーストシングル「Rapturous Blue」が収められています。この曲は、千秋とポケットビスケッツによる共作であり、アルバム初収録となります。さらに、「YELLOW YELLOW HAPPY」や「Red Angel」、「GREEN MAN」などのヒット曲も登場し、それぞれがパッパラー河合の編曲によって軽快なサウンドに仕上げられています。

アルバムには、異なるミックスやアレンジのバージョンがあるため、すでに知っているファンにとっても新鮮な印象を与えてくれます。たとえば、「POWER」はアルバムに初めて収録された5thシングルであり、しっかりとしたメッセージが感じられる楽曲です。また、「Interlude-青の住人-」や「マーガレット」など、耳に心地よい曲が続き、リスナーを飽きさせることがありません。

アルバムの中で特に注目すべきは、最後の新録曲「ポケビのうた」です。この曲はテルとウドが千秋のためにひそかに作り上げたもので、ファンにとっても感動的な一曲となっています。この楽曲は、ポケットビスケッツのライブで千秋に贈るために初めて演奏されたものであり、彼女への特別なサプライズを込めた曲でもあります。

さらに、このアルバムは後に発売された廉価版ベストアルバム『スーパー・ベスト』や、デビュー20周年を祝った『THANKS 20th Edition 〜Pocket Biscuits Single Collection+』にも収録されており、時間が経っても彼らの存在感を失うことはありません。ポケットビスケッツの音楽は、彼らの活動を追ってきたファンにとって、今なお心に残る名曲が揃っているのです。

『THANKS』は、ポケットビスケッツの素晴らしい音楽の旅を振り返ることができる、大切な一枚として位置づけられています。このアルバムは、彼らの思い出や感謝の気持ちが詰まっており、リスナーにとって嬉しい宝物となるでしょう。

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