THE ALFEE CLASSICS III

『THE ALFEE|THE_ALFEE CLASSICS III THE ALFEE|THE_ALFEE with Royal Philharmonic Orchestra』

2001年11月16日にリリースされた『THE ALFEE|THE_ALFEE CLASSICS III THE ALFEE|THE_ALFEE with Royal Philharmonic Orchestra』は、音楽グループTHE ALFEE|THE_ALFEEがクラシック音楽との融合を試みた企画アルバムの第3弾です。このアルバムは、クラシックの名門であるロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラとの共同制作であり、発表当時、多くのファンの期待を集めました。

概要

本作は、THE ALFEE|THE_ALFEEが手がけるCLASSICSシリーズの中で唯一EMIからリリースされたアルバムであり、収録曲数は他のアルバムに比べて一番少ない点が特徴です。アルバム全体の編曲は服部克久が担当しており、THE ALFEE|THE_ALFEEの楽曲に豊かなオーケストレーションが施されています。これによって、オリジナルのロックサウンドとクラシックの洗練された雰囲気が絶妙に組み合わさっています。

この作品のリリースによって、THE ALFEE|THE_ALFEE名義でのCLASSICSシリーズは一時的に中断されましたが、2011年にはリーダーである高見沢俊彦によって、クラシック音楽をロックにアレンジした『Takamiy Classics』が発表されました。このアルバムもまた、THE ALFEE|THE_ALFEEの音楽性の幅を広げる一助となりました。

収録曲

アルバムには数曲が収められており、それぞれの楽曲は高見沢俊彦の作詞・作曲によるものです。以下に収録曲をご紹介します。

1. シベリウス交響詩「フィンランディア」 ('Finlandia' op.26) 〜 Nouvelle Vague
これはシベリウスの名曲に新たな解釈を与えた一曲です。高見沢の編曲によって、オーケストラの華やかさが際立っています。

2. ロドリーゴ 我心のアランフェス ('Aranjuez Mon Amour') 〜 明日の鐘
つましいながらも深い感情を呼び起こす旋律が印象的です。

3. モーツァルト 交響曲 第25番 ト短調 (K.183) 〜 Brave Love 〜 Galaxy Express 999
モーツァルトのクラシックを基にした、壮大なアレンジが聴き所です。

4. シューベルト 交響曲 第8番 ロ短調「未完成」 ('Die Unvollendete' D.759) 〜 AUBE 〜 新しい夜明け
未完成というタイトルが示すように、独特の未完の美しさが際立っています。

5. ファリャ 「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」 ('Danza ritual del fuego') 〜 NEVER FADE
情熱的なリズムが特徴で、聴く者を惹きつけます。

6. メンデルスゾーン 交響曲 第4番 イ長調「イタリア」 ('Italian' op.90) 〜 希望の鐘が鳴る朝に
メンデルスゾーンの名曲が、THE ALFEE|THE_ALFEEのスタイルで新たに生まれ変わっています。

全ての楽曲は高見沢俊彦が全曲の作詞および作曲を担い、編曲はTHE ALFEE|THE_ALFEEと服部克久とのコラボレーションにより成り立っています。各楽曲はオーケストラが加わることで、それぞれの楽曲の感情の深さを引き出し、原曲とは異なる新しい魅力を発信しています。

『THE ALFEE|THE_ALFEE CLASSICS III』は、THE ALFEE|THE_ALFEEの音楽的探求心が色濃く表現されており、クラシック音楽とロックが融合した新たな楽曲体験を提供しています。このアルバムは、グループのディスコグラフィの中でも特にユニークな位置を占めていると言えるでしょう。

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