EP『THE BOOK』の概要
日本の
音楽ユニットYOASOBIが2021年
1月6日にリリースしたEP『THE BOOK』は、彼らにとって初のCD作品です。この
アルバムは、「小説を音楽にするユニット」の理念のもと、
2019年以降にリリースされた「
夜に駆ける」や「群青」などの人気
シングル5曲と、新曲が収録されています。特に注目すべき点は、7th
シングルの「怪物」と同時にリリースされたものの、その曲は収録されていないという点です。
本作は完全生産限定盤のみで、購入者にはオリジナルインデックスを提供する特典が用意されています。この限定盤は、各楽曲をモチーフにした描き下ろしイラストが特徴の特製バインダーに収められており、ファンにとって貴重なアイテムとなっています。発売日当日に全ての在庫が完売したため、続いて2月13日には追加生産がアナウンスされ、同年3月24日にはアンコールプレスが販売される運びとなりました。さらに、11月18日には再度のプレスが決定し、11月30日から新たに販売が開始され、反響を呼びました。
加えて、同日にインストを除く7曲を、ボーカルのikuraの代わりに初音ミクが歌う『MIKUNO
YOASOBI』という作品も、
タワーレコードの限定版としてサプライズリリースされました。この試みもまた、
YOASOBIのユニークな音楽スタイルをさらに引き立てています。
チャート成績
『THE BOOK』は、初週において74,601枚のセールスを達成し、「
Billboard Japan Hot Albums」チャートで第2位に初登場しました。また、この週の「
Billboard Japan Download Albums」では10,069DLを記録し、こちらでも初登場1位を獲得しました。その後の週でも好調を維持し、5週連続で首位を飾るなど、非常に力強いパフォーマンスを見せました。
さらに、2021年上半期には「Hot Albums」チャートで2位、ダウンロード
アルバムチャートで1位を記録し、その影響力は広がり続けました。新曲「三原色」のリリースや
ユニクロとのコラボレーションなど、引き続き話題を提供し続け、2021年
7月14日には『Download Albums』で1,396DLを売上、通算10度目の首位に返り咲くこととなりました。
受賞歴
2021年3月3日には、全日本CDショップ店員組合主催の『第14回
CDショップ大賞2022』において、本作が『
THE BOOK 2』と共に入賞し、特別賞を受賞しました。このように、音楽ファンや業界から高く評価される作品となった『THE BOOK』は、
YOASOBIの地位をさらに高める結果となりました。
収録内容・タイアップ・クレジット
このEPには、人気
シングルの他に多様な音楽要素が含まれており、リスナーに多くの楽しみを提供します。また、各楽曲には、異なるタイアップが組まれ、広くメディアで取り上げられています。クレジットには、制作に関わったアーティストやスタッフの名前も記載されており、作品の背後にある多くの努力が感じられます。これにより、聴き手は一層作品に親しみを持つことができるでしょう。
まとめ
YOASOBIのデビューEP『THE BOOK』は、その多彩な収録内容とチャートでの好成績を背景に、音楽シーンで非常に大きな存在感を放っています。2021年に入
ってからの音楽業界で、間違いなく注目すべき一枚となっています。